さて、マゼラン図書館には50万冊以上の書類が今も保管され、一般の人にも公開されリサーチなどに使用できます。
貴重な資料をみんなで読みあさってます!
図書館内には3メートルくらいの等間隔で胸像が置かれていますが、これらも以前に館長だった方のこだわりのあるコレクションで、ポンパドール夫人や有名な庭園から持ち込まれたそうです。
おかしいのはこちらの本棚の柄をしたドア。上の階にも本が整理されているのですが、一体6m50cmも高い所の本をどうやって取るの?誰かが質問したところ、*それが一番多くされる質問!*と得意げに係の方が教えて下さりました。
このドアの後ろに階段があるしくみ。
18世紀の本もぎっしり・・・
面白いのはここは昔小学校の図書館でもあったということで、小学生はメインの入口と裏口が2つあるのを知って、裏口からセーヌ川沿いに出ると*ブキニスト*(古本屋)が川沿いにあります。
今でもトタン屋根の常設のロッカーの様な中に古本をぎっしりと入れて売っている方たちが居ます。
これは18世紀からずっと続いているらしく、おこずかい欲しさに小学生がこの図書館から貴重な本を売ってなくなってしまったコレクションもあるとか。その為、今一般人の使っている裏口は閉鎖されていたそうです。
11世紀の写本。聖者でしょうか・・・
1505年の大きな宗教曲の本。鮮やかな色で1枚1枚丁寧に描かれています。金色は本物の金箔を使用しているそうです。
1591年Venezia出版の貴重な古書
当時のヨーロッパではこのような文章はラテン語がほとんどです。イタリア語の語源という感じで私も1度かじってみましたが、とてもでないけれど難しくて無理ですが、イタリア語が分かれば大体見当がつくそうです。
当時は羊皮紙の上に描かれているので、大変貴重な素材です。その為500年近く経った今も鮮やかな色を保っています。
ページの色々な所に細かいモチーフで楽器を弾いている天使などもありました。それらの絵から何世紀からどのような楽器が実際に演奏されているかを知るにも貴重な資料となります。まだ、鍵盤楽器はないです。オルガンが一番古いですね。
可愛らしい最後のページにある作者のサイン