エクス・アン・プロバンス コンサート終了!/Les concerts a Aix-en Provence
この3日間はパリからTGVで3時間半南にあるエクス・アン・プロヴァンスに行っていました。
Les Seclesというパリを中心にしているオーケストラのコンサートでしたが、アットホームな雰囲気の中リハーサルと3回のコンサートが無事に終わりました。
パリにはGare de Lyon(リオン駅),Montparnasse(モンパルナス駅),Nord(北駅),Est(東駅),St-Lazard(サン ラザール駅)と大きな駅がいくつかありますが、目的地の方向によって各駅に分かれています。
今回の南仏方面にはリオン駅から、ブリュッセル、アムステルダム、ドイツなどの国際高速列車(Thalys タリス)は北駅から、アルザス地方(ストラスブールなど)は東駅、ノルマンディーナントなど北西方面やボルドー地方にはモンパルナスから・・・となっているようです。
エクス・アン・プロヴァンス駅に降りるとやはりパリよりも空気が澄みきって、気持ちが良かったです。そして何よりも青空!太陽に照らされるのにしばし、みんな外で話しながらいいね~~と日向ぼっこしてました。
さて、今回演奏したのはプロヴァンス大劇場(Grand Theatre de Provence)という1年前にできたばかりの素晴らしいホールでした。1500人くらいの収容人数ですが舞台から見るとずら~~~っと席が並んでいて慣れるまで違和感がありましたが。
1日目はリハーサル、2日目の夜はオーケストラの各楽器のソリスト(ヴァイオリン、ビオラ、フルート、チェロ)の5人と一緒に室内楽のコンサートがありました。
指揮者やオーケストラのメンバーも客席で聞いているため、油断は大敵(笑)!!と、みんなプレッシャーもありましたがさすがみんなコンサートに慣れているので、本番が一番集中度が高く、楽しみながら演奏できて終わってほっとしていましたね。
そして、その後は日本でもアメリカでもどこでもコンサート後にはほっと一息一杯飲みに行こう!ということで、18世紀から(1792年ごろ)から開店している素敵なカフェに行き、お腹の空いた人はクロック・ムッシュー(チーズとハムの温かいサンドイッチ)などを食べながら乾杯し、翌日のリハーサルに控えてみんな帰りまた本番・・という感じでした。
今回、面白かったのはMONTOVANI(モントバーニ)というイタリア人とスペイン人の両親の元に生まれフランスで育っている国際的に有名な現代作曲家の曲を取り上げ、しかもその本人がコンサートに駆けつけて曲の説明などをしてくれたこと。
モーツァルトやバッハの2番目の優秀な子供(カール・フィリップ・エマニュエルバッハ)のシンフォニーを取りあげた後に、私は客席に行って聞いてたのですが実際にこのモントバーニが舞台に出てきてインタビューをしてから演奏する・・・・という
まだ生きている作曲家だからできること!モーツァルトやバッハには電話を掛けて*ここはどう弾くの?*とは聞けません!
ということで、私はバロックからモーツァルトなどのバロックとクラシック時代の曲を担当しましたが、こうして現代に生きる作曲家とのミックスもなかなか面白いなと視野が広がりました。
オランダや日本でのバロックコンサートは、*バロックのみ*真面目に取り上げることが多いですし、またその内容の深さにどっぷり疲れるので堪能できますが、フランスはバロックのみのアンサンブルのみならず、こうして多分野の音楽の中で気軽にバロック音楽に触れることができるのも、聞く人には親しみやすいかもしれませんね。
明日は、また明後日パリのサル・プレイエルのコンサートのリハーサルが始まります。
10日前のCite de la musiqueとの提携しているコンサートシリーズなので、29日土曜日(朝11時フランス時間)で始まるコンサートがサル プレイエルのWebsiteからライブ動画で配信されて見れるそうです。
ご興味のある方はこちらからどうぞ。
by kcembalo
| 2008-11-28 06:34
| コンサート/Concert