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ヴィヴァルディと武満 徹のコンサート終了!

今日は、保谷市にある、約600人が入るこもれびホールにて、カウンターテナーの青木 洋也さんとのコンサートで演奏しました。

1時間の短いプログラムでしたが、始めの20分はチェンバロでヴィヴァルディのモテットを青木さん他ヴェイオリン、ヴィオラ、チェロの計6人のアンサンブルで演奏しました。

そして、チェンバロの位置にピアノを置き換えてすぐに、ピアノで武満 徹の歌曲8曲を演奏するという、楽器の持ち替え(とヴァイオリニストは言いますが、鍵盤楽器では、弾き換え?!とでもいうのでしょうか)をしました。

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やはり、チェンバロのタッチは非常に繊細で数ミリの鍵盤が降りる感覚を感じながら演奏するのですが、ピアノは、チェンバロの鍵盤よりも4~5ミリ深い為、音を出すタイミングが全然違います。

また、ペダルがあるのも大きな違いではないでしょうか。
チェンバロには、ペダルがない為、指をできるだけ鍵盤に残して、音の響きを増やしてペダルのような効果を生み出すことができます。

逆に、ピアノはただ普通に弾いても、ペダルを踏めば、チェンバロよりも遥かに長い音を持続させることがあります。

しかし、何よりも弾く時の体の使い方が大きく異なります。
チェンバロは、指先以外の体の動きは一切必要ないく、叩けば叩くほど汚い音が出ます。しかし、ピアノは、楽器の持つ豊かな響きを無理なく響かせてあげる必要があり、その為には腕や背中、そして、腰に意識をして演奏したりします。

言葉で説明すると、複雑そうですが、要するにチェンバロとピアノを弾く感覚は、大きく異なるもので、それは、英語を話した直後にフランス語を話したりするのと似ているかもしれません。

1つの楽器を演奏するだけよりも、多くのことを考えなければいけんませんでしたが、とても良い経験になりました。

これからも、チェンバロだけでなく、他のフォルテピアノやピアノも機会があれば演奏していきたいと思います。

また、青木さん以外にも一緒に演奏させて頂いた音楽家の方たちとの交流も楽しく、貴重な経験となりました。