昨日、無事に中丸まどかさんと武澤秀平さんとのトリオのコンサートが終わりました。

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100席のアットホームな雰囲気のお客様に対し、中丸さんによる曲目説明や楽器紹介などもしながら演奏をしました。中丸さんのバロック音楽に対する熱い思いが良く伝わってきました。

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本番中にアドリブで中丸さんがバロックチェロとヴィオラ・ダ・ガンバの説明を武澤君にお願いすると分かりやすく2つの楽器を比べて説明してくれました。

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前半はコレッリのソナタより続けて3曲。後半は、中丸さん、私のソロの後にコレッリのフォリアとアンコールでした。

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アンコールにはクリスマスということでめずらしくバロックの楽器により何とホワイト・クリスマスをJazz風に演奏しました。お客様へのプレゼント・・・という感じで最後に演奏しましたが12月23日でしたのでちょうど良い感じでした。

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武澤君の手は大きい!だけでなく、水かきの広がりがすごい!これならチェリストでもピアニストでもすごい有利ですよね~~。とパチリ。

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そして、第一関節も強いということで、指立てふせをしてくれました。(笑)

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加屋野 木山さん製作のチェンバロをお借りしました。終始調律や音のバランスを聞いて下さった加屋野さんの細やかなケアのお陰で安心してお任せできました。また、調律の基本を色々と分かりやすく教えて頂き、それはそれは感謝!!でした。

こうして、中丸まどかさんのご実家近くで楽しいアットホームなコンサートが無事に終わりました。
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今日は、3日後のコンサートのリハーサルが3人で初めてがありました。

ヴァイオリンのまどかちゃんとはパリ、ブリュッセルのお互いの家を行き来して2回リハーサルをしましたが、チェロの武澤君は日本在住なので3人そろっては今日初めてでした。

6時間のリハーサルの中で5曲を休憩を入れながらテンポ感やニュアンスなどみんなで話しながら決めていきます。

今回一緒に演奏させて頂く武澤君とは初めてですが、バロックチェロとヴィオラ・ダ・ガンバの2つの楽器を難なく弾き分けてしまいます。

武澤君にみんなチェロ弾く人はガンバを弾けて、ガンバを弾ける人はチェロを弾けるの?と聞いたらそうでもないということです。みんなそれぞれ別々にやっている人が多いということで、指使いや弓、テクニックも違う為両立できる人は少ないようです。

多分、スペイン語とポルトガル語を話す・・・みたいな感覚では?
なんて勝手に考えているのですが。

一見共通部分がありそうでない部分もあるような。7カ国を自由に話す友人に聞いたところ、スペイン語、イタリア語、フランス語はほとんど同じ。でもポルトガル語はちょっと違うそうです。でも同じラテン言語。なので大きな意味では1つの家族内の言語だそうですが。

話がそれましたが、今回のプログラムをチェロとガンバのどっちが合うか・・・
なんてリハーサル中にも決めて結局1曲はガンバの方が合う・・・ということで2つの楽器で弾いて頂くことになりましたが、最近はそんな本番が多いそうです。

ヴァイオリンの中丸まどかちゃんとは去年1年間ピアノフォルテ(古いピアノ)でモーツァルトやベートーベンのソナタやシューベルトのピアノトリオ、フランクのVlソナタを一緒に弾かせて頂き、とても貴重な経験ができました。ブリュッセルの楽器博物館にある素晴らしいショパンが持っていたピアノとほとんど同じプレイエルの音色で演奏できたのは、本当に勉強になりました。

そんなまどかちゃんとバロックのプログラムでこうして日本で演奏できるのは、とても嬉しいです。

帰国して1週間が過ぎましたが、すっかり感覚は“日本”に戻り、
え?パリ?と言う感じに普段は違う国に住んでいるのが嘘みたいです。

やはり母国に馴染むのはこんなにすぐなのか・・・と自分でも驚きますが、パリは4年たった今でも馴染んでいない感じがします。

こうしてみると、カメレオンの様な自分の感覚自体が不思議です。
パリの町の利点はやはり音楽をしている以外でも18世紀などの建築がそこら中にあり、芸術的な感覚を常に町の中で接することができエッセンスを貰うということでしょうか。

しかし、東京では残念ながら江戸時代の建物などは戦時中や火災で残っていませんし、古き良き日本というのは京都などに行かないと本当に実感できないかもしれませんね。

いずれにせよ、17,18世紀のヨーロッパの音楽を感じさせるものは町を歩いていて何も感じられないのは当たり前なのですが、日本からすれば“輸入している文化”ということなのかな~~と感じます。

だからこそ、日本で演奏をする場合はお客さんも親しめるような分かりやすいアポロ―チでバロック音楽を紹介していく環境作りからしていかないといけないのかなと思います。もう既に留学から帰国して日本で活動なさっている多くの素晴らしい音楽家の方達もいらっしゃるので、この数年は日本でもバロックファンが随分増えたと思いますが。

パリでは、少なくとも3日間にいくつものオーケストラがオペラやバロック音楽を演奏していて、どれに行こうか迷うくらいいつも上演され、それを楽しみに聞きに行く聴衆も自然に居る訳で、企画・演奏をする演奏家もごく自然にコンサートをできる土台があります。

それは、17世紀末からの宮廷文化から始まっているから・・・と云われれば何も言えないのですが、それこそ文化なのだと思います。

悲しいことにフランスも日本もこの不況や経済の破たんのあおりを受け、芸術の予算を国が大幅にカットする為にオーケストラの経営が困難になりつぶれ始めているということです。

本当に悲しい現実ですね。芸術はいつも始めにカットされるもので、簡単に切り捨てることはできても、再度育てていくまでにどれだけの時間がかかるのか分かっていないのではないかと思います。

どれだけ人間にとって貴重なこと、生活を豊かにする為の感性を切り捨てているのか政治家の方は数字だけ考えている場合は、全く聞く耳を持たないと思いますが、芸術を人間が失った時どれだけの心の豊かさが奪われるのではないかと思います。

そして、失ってからでは取り戻すのは本当に大変だと痛感しても遅い訳です。今後どうなっていくのか心配ですが、小さなコンサートでも来て下さる方が今日は楽しい気分になった。ほっとした・・などと少しでも音楽を通じて毎日が楽しくなれば嬉しいなと思います。
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に戻って3日が過ぎました。幸い時差ボケがそんなにひどくないので朝4時まで寝れない・・・ということはないですが。

今日は、4年前に一緒にアムステルダムの音楽院を卒業した後今はイタリアやオランダで活躍している友人の室内楽のコンサートを聞きに行きました。

本当に素晴らしい音質、音楽性でとても楽しみました。何よりも、昔知っている仲間がこうしてヨーロッパで拠点を移しても頑張って素晴らしいアンサンブルで演奏しているというのは大きな励みになります。

やはり12月はコンサートが年間でも一番多い時期の為か、オランダ、フランス、イタリアから友人が帰国してコンサートをしていて東京で会えるのはとても嬉しいですね。

東京はなんて便利なんでしょうか!

いつも帰国して始めの3日間は外見は日本人だけど中身は外人みたいに、物珍しげに電車や外を歩いている時についつい人間ウォッチングをしてしまいます。

何よりもパリに居る時との違いは、同じ民族の中にいるという”安心感”でしょうか。

これは、日本に住んでいれば感じることのない感覚ですが、普段色々な民族(フランス、ヨーロッパ諸国、アラブ、アメリカ、黒人、ジプシーなど)が目の前を通り過ぎ、電車で隣になり、コミュニケートをする中で意識しなくても自分がアジア人、日本人であるということを感じるわけです。それは無意識でも他人からの視線で感じるのかもしれません。

また、動物的な感や匂いで多民族と自分は違うと直感が伝えるのかもしれません。
日本に戻ると、そういう視線が自分に向けられていないことに気が付きます。自分も同じ民族だからです。そして空気がとても穏やかに感じます。

民族や雰囲気の違いは一種の緊張感を生む理由でもあり、パリに居る時は常にどこかで緊張して生活していると思います。それが、日本に戻ると警戒心がほどけるので体が緩むのが分かります。

それは、民族ということだけでなく、言語、食事、便利さなどからも“安心感”が生まれるのかもしれません。小さい頃から慣れ親しんだ道を歩く、スーパーやコンビニに行けば便利なお惣菜が安く売っている・・・フランスのワインも売っている、何でも手軽に買えますね。

でも、パリに居る時はお惣菜は売ってないので1から自分で作らないと食べれない不便さは毎日のことです。これは小さなことですが、数分で何でも食材を買いそろえれるというのは本当に便利です。

フランスには自動販売機やコンビニすらありませんし、レストランに入ってお水が出てくるまで4,5分かかることは日常茶飯事、それも自分からお願いしないと持ってきてくせません。日本のサービスは世界一だと思います。細やかな気使いにいつも感激してしまいます。

面白いのは、髪型やファッションも日本はかなり統一されているというか、すぐに流行が分かります。でも、フランスではそういう“統一”されたものよりも”オリジナルな自分らしさ”=個性=Individualityを尊重する考え方なのでファッションでも髪型でもみんなそれぞれのスタイルの為、特に流行りなど町を歩いていても感じません。そのままの自分でいい。ということが前提の気がします。

あと、電車の中で”ちかんに注意”というステッカーがありましたが、パリではちかんはほとんどいませんが、スリはそこら中にいます。バックを空けていたら=スリの人、持っていって下さい。と言って居るようなものです。すられても、すられた本人が悪い、用心が足りない。と言われることが多々あります。日本だと勿論スリが悪いのですが。要するにスリが多いということを知って用心しないあなたが悪いということです。始めの頃はそういうことがあると泣きそうになりましたが、今は段々そういう原因があった自分が悪い。と事前に防止する方に考えるようになりました。

もし、治安の悪い場所で何か起きたとしても、実際に起きてからでは遅く、起きた後は”そんな場所に行ったあなたが悪い”と責められることはフランスめずらしくありません。日本では、絶対に逆だと思いますが。

そんなことで、今日は電車にぼ~っと乗っていて、
“普通って何だ?”
”常識って何だ?”と思ってしまいました。

日本の常識で考えればありえないことは沢山フランスにありますし、逆も同様にあります。

でも、”郷に従え”ではないですが、やはりその土地の習慣、振る舞いに順応できなければ自分が一番苦労します。ですから頭は柔らかい方がいいと思うのですが、一歩間違えれば日本の常識がなくなりかねない訳です。度合いが大事だと思いますが、私はすでに日本だけ、外国だけ、とも言い切れない色々と混ざった価値観になっているので説明しにくいですが。

でも、やっぱり根は勿論ご飯とお味噌汁があればハッピーな日本人です。3つ子の魂百まででしょうか。
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私の大好きな歌手、ボビーマクファーレンの素晴らしい即興の歌を偶然Youtubeで見つけてから気がついたら時間を忘れて見入ってしまいました。

彼は20年ほど前に”Don`t worry be happy” (クリックすると聞けます)で爆発的なヒットをして有名になりましたが、それまでにこの曲は何百回、何千回と街角で歌っていたそうです。

アムステルダム音楽院に居た時に彼がコンサートでコンセルトへボーに指揮をしに来たついでに音楽院に来て生徒に2時間あまりの“夢のような”楽しいレクチャーコンサートをしてくれました。最後には
”誰か僕とブルースを歌いたい人!”と言ってオランダ人のJazz科の歌手の子が立ち上がり一緒に即興をしました。

その時に即興をするコツを同時に説明してくれたのですが、相手をよく聞くこと。そして、少しずつ相手のメロデイーに同調するように音を足していくと言っていました。

実際の観客との即興はこちら

ボストンでもボストン交響楽団が普段演奏しているシンフォニーホールにジーンズにTシャツに裸足(!!)で出てきて、椅子にちょこんと座って歌い始めました。10分後には1000人が一緒になり会場の観客も歌いすでに彼の世界に呑みこまれていました。

彼の会場を1つにしてしまうて様子
ライブコンサート彼のお父さんはクラシックのオペラ歌手ということで若い頃から歌のトレーニングなどは慣れ親しんでいたそうですが独自のリズム感や即興などは昔から慣れ親しんでいたようです。

何よりも印象的だったのは、学生からの質問で”Don`t worry be happy"の成功で何が変わりましたか?という答えに対して
家族と過ごす時間が2年間与えられたこと。家に戻っても子供の誕生日の写真にいつも自分の写真はツアーで居ない為なかった。と。

また、If everyone pray,there will no wars...(もし全ての人が祈る気持ちを持っていれば戦争はなくなる)とも言っていたそうです。

毎朝彼は今日生きれることを感謝して祈るそうです。彼の音楽を通じて、こんなに“音は楽しいんだ!”と再発見した人々は世界中に多く居ると思います。

ただ堅苦しく聞くちょっと高級に見えるような音楽でなく、こんなリラックスした人間らしい音楽は人種や年齢を問わず受け入れられますね。これからも素晴らしい即興のアイデアを伝えていって欲しいです。

本当に偉い人はこういう風に全然偉ぶらない、普通なんだろうと思います。音楽家としてここまでラフにステージで素のままの自分でいられていることほど凄いことはないと思います。

そういえば、学生たちに舞台での心掛けに、
you know,you are on the stage,and feel at home...just walking around...and you just start,right?
(ステージに上がったら家にいるようにリラックスして、歩いたりして馴染んで・・・で何となく始めてさ、ね?)と軽く流したらみんな、

Oh,right.Because you are Bobby!But it`s nothing special,everyone can do it!
”そりゃ~Bobbyだからそうできるさ~~!て思うでしょ?!でも別に特別なことでなくて即興は誰でもできるんだよ!”

と言って会場がどっと笑いました。
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12月23日に、去年からずっと室内楽を一緒に演奏している中丸まどかさんとコンサートをすることになりました。

残念ながらチケットは既に完売のようです。100人ほどのスペースの為すぐに売り切れてしまったようです。
私も帰国後に知人などにお知らせしようと思っていたのですが、また次回ということで。
12月は多くのコンサートが行われ、普段足を運ばない人も聞きに行く機会が多い時期かと思います。

去年はフォルテピアノとヴァイオリンでシューベルトのピアノトリオやベートーベンやモーツアルトのヴァイオリンソナタを演奏していたのですが、今回はチェンバロとバロック・ヴァイオリンです。
また、東京在住の活躍なさっている武澤 秀平さんも加わりトリオのコンサートのプログラムになりました。

私はパリ、中丸さんはブリュッセル、そして武澤さんは東京・・・ということで、リハーサルをするのにも色々考えた結果、先週中丸さんがパリに2日来て初めてのリハーサル、そして今月末に私がブリュッセルに行って2回目のリハーサル、そして3回目は2人とも帰国して東京でリハーサルをして本番!という準備になりました。

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東京では何回かリハーサルをできると思うので問題ないと思いますが、こうして日本で演奏できる機会を頂くのは本当に感謝です。

そうでないと、すぐに浦島 花子になってしまいますので。ってもう十分花子さんになってそうですが。
プログラムや詳細はこちらです。

チケットご希望の方は、直接こちらへどうぞ。プレイガイド/長谷川楽器 0476-85-1725

茅ヶ崎で東京から少し離れていますが、ご興味がありましたらどうぞお越しください。
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今日はサル・プレイエルで子供の為の”ハイドン”をテーマにした交響曲などのコンサートが終わりました。

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午後4時から1時間ほどで、日曜日のリラックスした”音を楽しむ為の”=音楽 コンサートという感じでオーケストラのメンバーの洋服もなんとジーンズにカラーのシャツで。ということでした。

4時に開演と同時にインターネットで同時配信ということで、2時ー3時までの通し練習の際にはライトや録音の音声の方、TVカメラなど最終チェックをしながらオーケストラも演奏していきます。

子供に分かりやすいように作曲家の方が面白いおかしく説明しながら、音楽を合い間に挟み、最後はアメリカ人の歌手の方を迎えて会場の皆さんも立ち上がって手拍子でハイドンの曲を歌う・・・という楽しい企画でした。

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室内楽のコーナーで指揮者も小さなたて笛を吹いて、町で聞きそうな楽しいメロデイーを弾いたり子供が飽きない構成になっています。

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この会場が一番上の奥までびっしりと子供たちとご両親で埋まっていました。私のピアノの生徒も家族とおばあちゃんと一緒に来て、とても楽しかった!と喜んでいました。

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今日の使用したチェンバロはDucornetのフレンチでした。きちんと調律師さんもサル・プレイエルが用意してくれたので楽でした。

なかなか小さな子供をオーケストラのコンサートへ聞きにつれていくの機会はないでしょうから、こうした子供の為のプログラムだと、周りは子供だらけで、それぞれお母さんのひざの上に乗って聞いてたり、身を乗り出して夢中になっている子、眠そうな子・・・などそれぞれがリラックス聞けていいですね。

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無事にコンサート終了後はオーケストラのメンバーですぐ向かいのカフェ&バーへ行って乾杯!

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最寄りの駅は”凱旋門”なので、用事がないとあまり来ない観光エリアですが、やはりきれいでした。

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そして凱旋門の前には有名なシャンゼリゼ通りのライトアップがずっとコンコルド広場まで続いています。

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有名なカフェ、フーケのクリスマスのイルミネーション

パリのクリスマス気分を味わえたでしょうか?私もクリスマスはパリに居ないので良い今の内に楽しんでおきました。
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重要なコンサートが11月に終わり、ほっとした頃にどっと疲れが出て先週1週間は久しぶりに軽い風邪を引きましたが、お陰でかなりゆっくりと休みました。

今は、またバッハのゴールドベルグ変奏曲に取り組み始めましが、いや~~難しい。
でも、きっとバッハの中では“難しい”という意識はなかったのだろうなと。

30個のヴァリエーションが全て、本当に寄木細工のように巧妙に書かれています。
1つ1つの曲だけ見てもテーマが凝縮していて、何とも自由自在には色々な雰囲気、キャラクター、音の響きがあり、どんなに想像力が豊かな人だったのだろう・・・と思います。

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1715年30歳のバッハの肖像画
無限な可能性を信じて一生作曲し続けた行き方自体を敬虔なプロテスタントであったバッハは神に捧げていたのではないでしょうか。

そうでなければ、曲の中に暗号のようにバッハの頭文字を曲の中に組み込んだりしていなかったでしょう。
バッハは数学者や科学者も秘密で入会していた秘密結社の1人であった・・・という説があります。
ヨーロッパでは、昔ABCをそのまま数日にA=1、B=2,C=3…というようにアルファベットを数字に直すと自分の名前も数字のシンボルとして表現できるわけです。
バッハは、
B A C H=2+1+3+8=14
ファミリーネームのJ.Sを足すと
J.S BACH=41

つまり、14も41もバッハの名前を表します。

バッハについて研究した本はあまりにも沢山出版されていますが、ある曲のカノンの数を数えると14回出てくる、あるテーマを数えると41回出てくる・・・というように普通に聞いても分からないのですがよ~く楽譜を見るとそんな暗号のようなものがある訳です。

これは、聞いている人にはあまり分からないことですから意味がないのですが、作曲したバッハにとっては、曲の中に自分の名を刻みこんでいるというのは、音楽を”神への捧げもの”と考えていたのではないか・・と思います。ドイツ語のよく分からない私でさえ、カンタータを聞いてると、何回Jesus...Jesus...でキリストへの呼びかけが出てくるんだろうと思います。
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バッハ(左)と3人の息子たち。長男のWilhelm Friedemann Bach、次男のCarl Philippe Emanuel Bachはバッハの作風からさらに発展して独特のスタイルを生み出して今でも演奏されています。

そんなこんなで、到底私の脳みそには及びもつかない“天才”の頭脳と自分の才能に対して本当に謙虚にひたすらに音楽を神に捧げていた、田舎町にひっそりと住んでいたバッハ。

ゴールドベルク変奏曲はただでさえ難しいですが、1つ強く感じるのは”高慢”な心では弾けないということ。
曲があまりに偉大過ぎるのか分かりませんが、少しでも”こんなの簡単に弾けちゃう~~”なんて油断したら最後、一瞬にしてグチャグチャになって弾けなくなってしまうような・・・

そんなどこかもの凄い精神性の高い“品のある”曲集ではないかと思います。
ので、あまりに弾き手が低俗な心だと、はじかれてしまうというか、弾く資格がないような・・・感じさえします。

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バッハ(チェンバロを弾いている)と歌っている家族

作曲家があって演奏家が初めて演奏できる曲がある訳で、先週会ったフォルテピアノの恩師のピート・クイケンも“僕は赤ちゃんのように音楽に感動して、その素晴らしさをただ表現しているだけ”と言っていましたが、本当に素晴らしい曲があって初めて演奏家がいる意味があるわけです。

バッハが生きていた時は、勿論彼自身が指揮をして毎週の教会ミサ、カンタータを演奏し、死ぬまで書き続けた訳ですが、今は没後259年経ち2010年で260年になります。

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バッハが生きていた当初も、勿論立派なライプツィッヒのトーマス教会の音楽監督に就任して27年間合唱の指揮、オルガン奏者として務めたわけですが、ドイツ国内でその名声はあったわけですが、まさか260年後にヨーロッパは勿論、アメリカ、そしてアジアでもクリスマスの時期にメサイアやクリスマスオラトリオが世界中で演奏されるとは夢にも思っていなかったのではないでしょうか。

日々の謙虚な製作活動がこんなに長く世界中の人に共感を与えるとは凄いですね。そして、当時はプロテスタントやカトリックなどまだまだ宗教革命なども激しくあった時代ですが、今では人種や宗教の差も越えて聞かれているというのは素晴らしいと思います。

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そういえば、偶然昨日リハーサルをしたドイツ人と日本人のハーフの友達が丁度、朝お姉さんの住むライプツィッヒでコンサートをして帰ってきたということでクリスマスマーケットの有名なドイツでクリスマスカレンダーを買ってきてくれました。

これは12月24日まで毎日番号のついた日の窓を開けていくというものです。今でもライプツィッヒの広場はこんな建物なんだそうです。いつかバッハの縁のの場所を巡る旅をしたいと思っています。
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12月6日にパリにあるサル・プレイエルでオーケストラ レ・シエクル(Les Siecles)のコンサートがあります。前回に続いて、何とリアルタイムでライブコンサートの様子がWebサイトで世界中でご覧になれるということです。日本とフランスは時差があるので8時間違いますが、そんな便利な時代になったんですね。
サイトはここから。12月6日 Salle PleyelのHaydn(ハイドン)のプログラムですが、今のサイトではまだ放映がどのようになるのかはっきり表示していないので私も分かりません。

モーツァルトやハイドンの交響曲、チェロ協奏曲を分かりやすく説明も加えた子供のためのコンサートです。
入場料も8ユーロ(1200円くらい)で日曜日の午後です。

詳しくはサル プレイエルのサイトから。これは、教育プログラムとしてLes Sieclesが随分前からSale Pleyel,Cite de la musique と一緒に始めた企画で、去年弾いた時には3-4000人の子供たちが熱心に聴いていて驚きました。

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普段はパリ管弦楽団のメイン会場となっているサル・プレイエル、ショパンを始め、Jazzのルイ・アームストロングも演奏したという歴史あるホールが最近、大規模な改装工事で生まれ変わり再びOpenしました。

この1年間チェンバロが必要な時にこのオーケストラで弾いていたのですが、気がついたらオーケストラのメンバーになっていました。何の予告もなしに、ある日メンバー連絡先という名簿に自分の名前が載っていました。おかしいですね。

といっても、来年はバロックのコンサートが多くないのであまり弾きませんが、この1年は南仏エクスアンプロヴァンスやドイツのヴュルツブルグ宮殿などUNESCO世界遺産に認定された場所、またフランスのシャルトル大聖堂、パリのサルプレイエル、Cite de la musique、12~14世紀の修道院など...といった素晴らしい場所で演奏させて頂けたことが何よりも私にとっては大きな宝です。


実際に教会など観光で訪れても、音は実際にそこで演奏してみないと分かりませんので、なかなか面白いです。ゴシック様式の高い天井の教会ではホルンの音などが3秒後に遠いステンドグラスの差し込む角からエコーで聞こえてくることもあり、その”間”も考慮したテンポで弾かないといけませんが、大体テンポはゆっくりめにはっきり発音して演奏しないと10m先の客席では何を弾いてるのか分からない・・・という場合もありえます。

讃美歌などは本当にそういう場所では天からシャワーのように降ってくるかのように音が降ってきます。
そんな中でポリフォニーの音楽が生まれたのではないかと思います。
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アメリカからヨーロッパに移りかれこれ6年が過ぎます。

フランスは4年が終わり5年目に入りましたが、そんなに居たかな~というのが実感です。
いつまで経っても“慣れた”気にならないのが、このパリの町の特徴でしょうか。

以前にパリ在住の友達に言われましたが、パリは観光で来るのと実際に住むのは全然違うから覚悟しておいた方がいいよ。人生バラ色なんて感じではないから。と。

その時はへ~~~。
ぐらいにしか思わなかった。

が、住み始めたらなるほど~。
と思う不便なことも沢山あり、アメリカともオランダとも違う慣れない“フランス”という国を感じ始めました。

いまだに、パリの音楽界の中には入っていないのではないか?と思いながら仕事をしてるが、全てのコンサートは知人や人のつながりで来たもののみ。と言ってよいかも知れません。
この町は人を知らないと本当に何も起こらないです。

でも、東京でも考えてみるとやはり人つながりで信頼できる人にお任せをしたいと自然に思うのと同じでしょうか。
これは都会の特徴なのか分からないけれど、特に個人主義のフランス、パリという町、誇りと不必要な見栄も好きな香水を振りまいたパリジャン、パリジェンヌの集う街は独特の雰囲気、そして魅力があるのかもしれないですね。

外から来ると、その分からない“何か”がとても魅力的に見えるのかもしれない。
中に入ると、まるで洗濯機のうずの中に呑まれたように?その魅力を見失っていることもあるかも?!

でも、やはりルーブルやセーヌ川、ノートルダムの景色を見ると、ここはやっぱりパリだ・・・と感じずにはいられない魅力があります。

さっき、ふとヨーロッパの便利さ。と思ったのは、まるで県境のように国境を超えて隣の国に気軽に行けること。

南フランスのピレネー山脈の方へはTGVで6時間くらいかかるけれど、東に同じ時間電車を乗れば、ベルギールクセンブルグ、と超えてすでにドイツに行けてしまう。飛行機なら1時間。

ヨーロッパ内はせいぜい飛行機でも1,2時間の旅しか経験している人がいないから、日本まで12時間・・・と聞くと、みんな想像できないらしいですが。

あえて言う不便とは、日本が遠い点でしょうか。
それでも昔と違って20時間もあればドアからドアまで着いてしまうのだから、なんと便利かと思う。
でも、やっぱり遠い。(笑)遠いです!

この3日間は、少し弱ってた為やっぱり日本食しか食べたいと思わない、がお惣菜なんて売っていない!
でも、自然食品屋さんなどに売っているおいしいお豆腐(ドイツからわざわざ運ばれてくる!)や、うどん、お茶漬けなんか食べてましたね。

パリにいるからといって、チーズにワインにフォアグラに・・・なんていうのは結構少ないです。フォアグラとカモはあるときからなぜか消化できなくなってしまい、お土産に買うくらいでしょうか。

でも、さすがに焼き立てのバゲットの香ばしい匂いがパン屋さんからぷ~~んと香ると買わずにはいられないです。そんな中はもちちで外はカリカリのバゲットは家に着くまでも待ち遠しいくらいおいしいです。
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フランス人にとってのバゲット=日本人のごはんではないかと思います。日本にもフランスのパン屋さんのPAULというチェーン店が何件もできたようですが、バゲットを買ったら紙袋+ビニール袋に入れてくれて、おお!さすが日本!と思いましたが、パリのPAULではそんな丁寧に包んでくれません。(笑)

パリでは1駅に3,4軒はパン屋さんはあります。そして、みんな近所のパン屋さんでもあそこのバゲットが焼き過ぎなくていい。とか、ふっくら加減がいい。とか“お気に入り”があり、買うときにもBien cuit"(よく焼けた)とか好みを伝えて選んでもらったりしてます。

きっとそれは、日本人のごはんをちょっと固めに、とかちょっと柔らかめ、ふっくらしてる方がいい・・とかと同じでは!?と思いますが、面白いですね。

さて、日本に帰ったら何を食べようかな~と楽しみです。
その前にもう1つ今週末にコンサートがありますが、子供の為のコンサートで4000人のホールが一杯になる方がビックリ!してしまうのですが。

今日も早めにゆっくり休んで備えます。体力が基本ですね。
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