皆さんこんにちは。

今日のパリは、数日間 *曇りのちにわか雨*の変なお天気が3,4日続いた後にすか~~~っと澄み切った青空が広がっています。
こんな日はセーヌ川沿いのお散歩なんか最高です。

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2日前に、それこそセーヌ川沿いにあるパリで一番古いマゼラン図書館へ行ってきました。
貴重な11世紀、15世紀、17世紀の古書を実際に手に取って見せて頂き、何とも鳥肌の立つような・・・
素晴らしい書物でした。

そして、嬉しかったのは行き途中にさっと降った雨の後に偶然セーヌ川にきれいな虹がかかっていました。

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目の前に大きなアーチが両端とも弧がかかっているのが見えて、セーヌ川とマッチしていて思わずパチリ。
でも、急いで撮った為ブレ・虹の色が出ていなくて残念ですが、雰囲気だけでもお伝えするのにUpします。
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マゼラン図書館のドアの前はセーヌ川と反対岸のルーブル美術館が見えます。

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セーヌ川沿いにかかる素敵な橋*Pont des Arts*[芸術橋]から見た有名なクーポール。この左側に図書館への入口があります。このク―ポールの中は1年に1度公開見学できるそうです。

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1743年ルイ13世の後期時代から始まったフランスで最古の図書館。この入口は裏口だったそうですが、とても素敵ですね。

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ドアや天井にも優雅な装飾があります。

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中に入るとこんなスペースが!140席あるそうで、1度だけ満席になったそうです。この様な貴重な図書館は予約や許可なしに一般人が入れるとあまり思われていないそうで、来客数が少ないそうです。

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窓の向こうにはセーヌ川が広がる何とも贅沢な立地。17世紀からの建物はセーヌ川の周りの中心に栄えてた為、セーヌ川を渡ればルーブル美術館(かつてヴェルサイユに首都が移る前後に宮殿として役割を果たしていた)なので、便利ですね。
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さて、マゼラン図書館には50万冊以上の書類が今も保管され、一般の人にも公開されリサーチなどに使用できます。

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貴重な資料をみんなで読みあさってます!

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図書館内には3メートルくらいの等間隔で胸像が置かれていますが、これらも以前に館長だった方のこだわりのあるコレクションで、ポンパドール夫人や有名な庭園から持ち込まれたそうです。

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おかしいのはこちらの本棚の柄をしたドア。上の階にも本が整理されているのですが、一体6m50cmも高い所の本をどうやって取るの?誰かが質問したところ、*それが一番多くされる質問!*と得意げに係の方が教えて下さりました。
このドアの後ろに階段があるしくみ。

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18世紀の本もぎっしり・・・

面白いのはここは昔小学校の図書館でもあったということで、小学生はメインの入口と裏口が2つあるのを知って、裏口からセーヌ川沿いに出ると*ブキニスト*(古本屋)が川沿いにあります。
今でもトタン屋根の常設のロッカーの様な中に古本をぎっしりと入れて売っている方たちが居ます。

これは18世紀からずっと続いているらしく、おこずかい欲しさに小学生がこの図書館から貴重な本を売ってなくなってしまったコレクションもあるとか。その為、今一般人の使っている裏口は閉鎖されていたそうです。

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11世紀の写本。聖者でしょうか・・・

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1505年の大きな宗教曲の本。鮮やかな色で1枚1枚丁寧に描かれています。金色は本物の金箔を使用しているそうです。

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1591年Venezia出版の貴重な古書

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当時のヨーロッパではこのような文章はラテン語がほとんどです。イタリア語の語源という感じで私も1度かじってみましたが、とてもでないけれど難しくて無理ですが、イタリア語が分かれば大体見当がつくそうです。

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当時は羊皮紙の上に描かれているので、大変貴重な素材です。その為500年近く経った今も鮮やかな色を保っています。
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ページの色々な所に細かいモチーフで楽器を弾いている天使などもありました。それらの絵から何世紀からどのような楽器が実際に演奏されているかを知るにも貴重な資料となります。まだ、鍵盤楽器はないです。オルガンが一番古いですね。
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可愛らしい最後のページにある作者のサイン
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もう少し後の17世紀の時代になるとチェンバロも盛んになってきます。

そんな時代の可愛らしいフランス歌曲(Air de Cours/宮廷の歌)のポケットサイズの楽譜がありました。
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表紙にはフランス王朝のシンボルであるユリの花(マリア様のお花でもあります)が装飾に使われていることも多いです。

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1655年R.Ballardの歌曲集、タイトルページ

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今でも、これらの歌曲のファクシミレ(17世紀の写本をそのまま出版している楽譜や実際に図書館に眠っている楽譜をデジカメで撮ってプリントして見ながら演奏している人達もいますが、フランスにいないとなかなかそういうアクセスはないので珍しいですが、コレクターのチェンバリストは数千枚の出版されていない曲をすべてデジカメのデータで持って研究しています。

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1615年CAUS 色々な機械や発明されたメカニックの研究書
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なぜかそこにあったオルフェオの挿絵。圧巻!


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そして有名なチェンバロのフランソワ・クープランの教則本*L`art de toucher le clavecin*1716年出版のオリジナルがありました!
茶色だったはずの?皮もまだら模様になっていますが、やはりフランス宮廷音楽家だっただけに*ユリのマーク*が光ってますね。

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フロントページ、王様の為に・・・と献呈の文章があります。この時代は特に王様の許可がなければ出版できなかったので、この様に本になるというのは、名誉なことだったと思います。

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前書き:王家や貴族のチェンバロのレッスンをよくしていたクープランがみんな私の思っていることと全然違う弾き方を平気でしたりするから、よく読んで気を付けてください!などと、座り方はちょっと斜め右だとエレガント、指はこう鍵盤に置いて・・・などと礼儀作法のようにも書いてありますが、勿論今のチェンバリストでその通り座って弾いている人はいませんね。(笑)体がねじれます。

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左手の指使い1,2,3,4,5番で丁寧に書いてあります。

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練習曲

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スラーの練習

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指使い

勿論、この有名なチェンバロの基礎が全て説明してある教則本のファクシミリ(この初版譜のまま)、訳書(英語、ドイツ、フランス語訳付)、日本語もどこでも買えますが実際にこの1716年に出版された貴重な数百冊の1冊を使ってこのマゼラン図書館で昔チェンバロのコンサートがあったそうです。

何ともチェンバリストにとっては栄誉なことですね!

では、今月は来週はずっとオーケストラのリハーサルとコンサート、その翌週はブリュッセルでフォルテピアノのリサイタル・・・と6月までノンストップなのでなかなかブログは更新できないと思いますが、6月のオーケストラとのドイツ公演、ノルマンデイー公演、また7月半ばの南仏でのバッハのチェンバロ協奏曲の情報など追って掲載します。

まずは、貴重な古書をご堪能下さい。思わず15世紀の本はあまりにきれいで持って帰りたい衝動に駆られましたね。昔からなぜかこの時代の古書に惹かれているので、いつかもっとよく知りたいなと思います。

今は、1794年に出版されたピアノとハープの為のDuetto(2台のピアノでも演奏可能)というJ.L.Dussek[デュセック)というハイドンの御弟子さんで当時パリ、ドイツ、イギリスで活躍した作曲家の初版譜を研究しています。

沢山間違いがあるので訂正して弾きやすいように2つのパートを1つのパートに書きなおしていますが、何しろ音が多くて1楽章と2楽章を書くのに10時間以上かかりました。

今日は、1日かけて3楽章を書きます。これはちょっとしたリサーチの内容なのですが、きれいな曲なので自分で編集した楽譜で演奏できたら嬉しいですね。

では、皆様もゴールデンウィークをお楽しみください。
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パリにもやっと春が来ました!

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10月ごろから北風ピューピュー吹き、11月ー3月の5ヵ月はずっと曇りや雨が続き、太陽が顔を出すのは週に2日ほどだったでしょうか?

そのせいもあり、もう2月ごろからみんなバカンスもある為、太陽を求めて南仏や地中海の方へ南下し始めたり、近郊でもちょっとノルマンデイーやブルターニュの海沿いに行ってみたり・・・とパリジャンは気分転換が上手ですね。

というより、そうせずにはいられない気質?のようです。
働くために生きている・・・ではなく、

フランス人の友人が前に行っていたのは、バカンス(お休み)の為に働く!がモットーだそうです。

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確かにパリ中心は東京の住宅事情のように、大きなスペースのアパートを買うのも大変ですし、借りるのにも保障人やら、色々な書類が沢山必要なのでとても面倒です。そこで、多くの方がメゾン・de la カンパーニュ=別荘を持っていてしょっちゅう息抜きに行くみたいですね。

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1軒家はパリ市内にはほとんどなく、家族で住んでいてもみんな大きな1階分を全て使用したりしています。やはり郊外にならないとなかなか、庭付きの家というのは少ないですね。

しかし、公園がとっても多いです!そして、きちんと庭係の方たちが一生懸命お手入れをしているせいか、春になるとてもきれいな花が一杯になります。

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ということで、私もお天気の良い日にでは!とカメラを持って出かけました。歩いて5分でかなり広々としたジョギングもできるような公園があります。

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桜の木もあちこちに咲いていました。
これは、日本の桜に近い淡い色ですが、パリで見る桜はもっと色の濃いピンク色の八重桜がほとんどです。

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やはり桜の本場は日本!この季節になると、やっぱり日本にちょっと帰ってゆっくりと井の頭公園でも散歩したいな~~なんと思います。(笑)

日本人の友人とパリ郊外にあるソー公園というお花見で有名な桜が数十本植わっている所へ行こうか?なんて言ってたのですが、気がついたら
*お寿司食べたいよね~~*を話題がすり変わっていて、変なまずいレストランじゃなくて、本当に新鮮なおいしいお寿司が~~~!なんて築地のお寿司をパリで食べようなんて無理なんですが、大ファンなので・・・

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ということで、ご想像できるかもしれませんが、お寿司今夜食べたい!ということで、いつの間にかお花見の話は流れ、新鮮なお魚屋さんで数時間後に待ち合わせて手巻き寿司の夕飯というプランになってしまいました。

まさに、花よりだんご・・・

その日は、サーモン、まぐろ、たら(フランスのたらは日本よりも少し油がのっていてふっくらしていておいしいです)、かれい1匹!、ほたて貝・・・・と食いしん坊音楽家3人集まり、さばきながらゆずポン酢などに漬けて本当に堪能しました。

お魚屋さんも、私たちの顔を段々覚えてくれて、(あ!あの、頭から何でも食べちゃう日本の女の子がまた来た!)という感じなので、本当に新鮮なものしかお勧めもしてくれないので、安心して食べられます。

パリは、本当にお寿司のおいしい数件以外は、自分で新鮮なお魚を買ってきてさばく方がおいしいでしょうか。お値段も3分の1位ですね。

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今日は、なぜかお寿司談義になってしまいましたが、書いていたらまた食べたくなりました・・・・この辺で。
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