d0070113_5571164.gifこんにちは。この間、ふと雨上がりの後電車に乗っていたら、きれいな虹が!!

本当に、きれいな色が空気中に広がり、久しぶりに子供の頃に帰ったような心で、しばし見つめていました。

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さて、先週に引き続き、今週もリハーサルが毎日のようにびっしり入っています。
なぜって?

来週の火曜日、27日のコンサートの為ですが、その合間に日帰りでブリュッセルにフォルテピアノのレッスンを受けに入ったりして、指と腕も少々違うチェンバロとピアノの違うタッチを引き分けるのに、疲れているようです。

今朝は、4時間続けてリハーサルを自宅でして、また夜に違う曲をリハーサルしました。

今回は、バロックオーケストラとだけあり、14人もの音楽家が演奏するのですが、スケジュールも全員が合うのは、コンサートの前日2日前からのみ!で、これも3,4ヶ月前に調整したようですが・・・

ということで、室内楽曲はソリストのみ4人だけで練習をしよう!ということになり、
あちこちと時間と場所を見つけてはリハーサルをしています。

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私は、昔から誰が有名とかコンクールに入賞したとか、みんな知っているようなことに疎いのですが、今回一緒に共演するメンバーの2人は、フランスではピアノトリオのグループとして一番有名で、日本にもこの5月に東京フォーラムで開かれているフランスの音楽祭*La Follie Journee*でも演奏したばかりということです。

しかし、私はいつも様に浦島花子のごとく何も知らないので、普通に弾いてて、(ああ、何だかすごい上手だなあ・・・)と思ってました。(笑)

そのピアノトリオはWandererというグループですが、ピアノトリオの全てのレパートリーは網羅しているみたいです。

彼らは普段はハイドンから現代曲まで幅広いレパートリーをピアニストと演奏しているのですが、今回はヴァイオリニストのジャン・マルクがバロック・ヴァイオリンにとても興味を持ち、チェリストのラファエル・ピドゥーは10年前からバロックチェロも弾いているということで、是非バロックアンサンブルを作ってコンサートをしたい!という思いから企画されたようです。

逆に、彼らのことをスターとして知っている一緒に弾いているヴァイオリンの友達は、あの有名な彼らとこうして、普通にリハーサルをしているのが不思議・・・と言っていました。

私が感じるのは、この2人は居るだけで存在感があり、音からにじみ出てくる自信や、こう表現したい、フレーズをしたい、という意思がとてもはっきり感じ取れます。音楽をリードするのにもとても慣れているので、一緒に弾きやすいですね。何ともいえない体から溢れる、経験豊かな音楽性が素晴らしいと感じます。

全員揃ってのリハーサルは今週の日曜日に私の自宅からチェンバロを運搬して、調律後に始め、月曜日は1日中、そして火曜日に最終のリハーサルでコンサートです。

この様な貴重な機会に恵まれ、一緒に素晴らしい音楽家と音楽を一緒にできることは、本当に大きな喜びです。

今回のプログラムにあるブランデンブルグ協奏曲5番は、チェンバロのとても有名なソロがあり、練習しても、しても奥深いというか・・まだまだ。と感じるわけですが、今週一杯頑張って後は、弾くだけですね。

バッハは、亡くなる最後の最後まで65年間自分の音楽を高め、常に謙虚に追求し続けていたようです。そして、弟子には*真面目にコツコツ練習すれば、私のように弾けるようになるよ*と自分が特別に才能を持っていたとは全然思って居なかったようです。

そんなバッハの本に励まされながら、コンサートの日まで最善のことを尽くそうと思っています。

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今日は、私のチェンバロを見に再びChantillyという隣町の画家のアトリエに行ってきました。

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1ヶ月前に見に行った時は、ブルーのはずのチェンバロが真っ黒になっており、

一瞬????

イメージと全然違う・・・・

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でも、まあいいか。ということになりましたが、知らない間に描かれていた茶色のラインがどうしても気に入らなかったので、金箔にやり直しましょうか?!?ということになり、
今日その出来具合を見に行きました。

この画家の方はアンテイークの絵画の装飾をメインにしていて、以前にオリジナルの17世紀のチェンバロを修復しています。

その時は、今の様に金箔のラインを付けたあとに、上から薄く色を塗って、さらにアンテイークっぽく見えるように仕上げて、(シミなどを描くそうです)ニスを塗ると、だいぶ金色が落ち着いて見える・・・

ということでした。

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前回に予定なく描かれた天使は取り消して、この軽いお花の絵に生まれ変わりました!

ので、最終段階の仕上げをして2週間後に無事にドイツのチェンバロ製作者が
フランスに8時間ドライブをして取りに来ます。

そしてやっと、鍵盤や弦が張られて音が出るようになるわけで、

既に待って3年・・・・・

ということで、夏の終わりには仕上がってくれると良いのですが。
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5月中は、チェンバロとフォルテピアノで演奏するものが沢山あるので、
両方の楽器のレパートリーを同時進行で弾くのに挑戦しています。

現代のピアノから比べると、既にMozart時代のフォルテピアノは小さく、鍵盤は3倍以上軽いのではないでしょうか。現代のピアノよりも鍵盤が軽い為、手首や腕の小さな動きで十分です。どちらかと言えば、チェンバロ奏法に近いデリケートさが必要とされます。

そして、チェンバロは弦を弾く構造ですので、もっとデリケートで、ほぼ全て指先のコントロールによる奏法なので、腕に筋肉は、全く必要ありません。

過去8年間チェンバロのみに集中して演奏していた為、ピアノで約20年間鍛えた筋肉はほとんど落ちました。しかし、逆に言うと幼少の頃からのピアノの*癖*を抜く為に、チェンバロのみに専念しなければ、きちんと習得できないと痛感しました。

チェンバロを弾く為には、無駄な力や筋肉は必要ないので問題ありませんが、再びピアノを今引き始め、*あ~~~筋肉がない!!*と当たり前に弾けたパッセージが、一苦労です。

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べートーベン時代のブロードウッドの鍵盤

そして、ピアノの練習を終えるとチェンバロでは使わない筋肉疲労を感じます。
まるで、ジムに行った後のようです!(笑)

その為、今は午前中はチェンバロでバッハのブランデンブルグ協奏曲を練習し、午後にピアノフォルテピアノを練習するようにしています。

時間差で切り替えれば、頭も体も少しは区別がつくというか・・・

まるで、2つの言語を同時に習得しているような感覚です。

例えば、フランス語とイタリア語は同じラテン系の言語ですが、細かい活用法や単語も似ているけれど微妙に違います。

似ているからこそ、細かい違いをきちんと習得するには、それぞれ別々にきちんとある程度の時間を費やすことが必要です。チェンバロとピアノも同じです。似ている部分もあれば、明らかに違う部分もあり、それは頭で理解するだけでなく、ある程度楽器に触れて体で習得しなければいけません。

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エラールのフォルテピアノ

ロマン派以降のその時代のピアノフォルテになりますと、かなり大きな現代に近いものになりますが、やはり現代のピアノよりはタッチは軽く、まろやかな音がします。

そして、ショパン時代のプレイエルやその後のラベル、ドビュッシー時代のエラール製のピアノになると、タッチもかなり重くなってきます。

今は、チェンバロでバッハ、フォルテピアノでモーツァルト、ベートーベン、シューベルト、ショパン、を同時に弾いているので、なかなか上記の理由から体も頭も慣れるまで時間がかかりますが、1度手が慣れればやはり20年親しんだピアノ曲なので、とても楽しく色々な発見や喜びもあります。

やはり時代が進むに連れ、細かい音符、早いパッセージも増え、曲のスケールも大きくなっていきます。それらのピアノ曲に必要とされる柔軟さやテクニック、構成力はチェンバロ曲に多く含まれる舞曲や音楽のスタイルとはかなり異なったものです。

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子供の頃から大学までは、ひたすら現代のピアノを弾き、バッハからショパン、現代曲まで1つのピアノで弾くことにあまり疑問も持ちませんでした。

しかし、バッハをチェンバロで弾き始めてから、あえてピアノでバッハを弾こうとは思いませんし、作曲家それぞれの時代に合った楽器で演奏し、できるだけ作曲家の思い描いていた、また実際に耳にしていたピアノの音で演奏したいと思うようになりました。

それなりの苦労もありますし、どこでもまずピアノフォルテがあるわけではないので、不便なことも多いですが、今まで音楽をしてきて、今こうして2つの楽器を同時に演奏できることをとても嬉しく思います。

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今、バッハの2番目の妻だった、アンナ・マグダレーナ・バッハの手稿記を読んでいますが、
バッハは、パイプを吸っている以外は常に練習を重ねて、あらゆる楽器のテクニックを完璧なレベルにまで鍛えていたと書いてあります。

バッハは、オルガン、チェンバロ、クラヴィコード、スピネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオラ・ポムポーサ(5弦の小型チェロ)を演奏したと書いてあり、オルガンを演奏するには、風を送ってくれる*ふいご*さんがいないと音が出なかったわけですが、その人が居る時は、夜中でも教会に行って明け方まで弾いていた・・・とあります。

私もそれに励まされ、自分の中で少しずつ続けて努力していけば・・・と思っています。

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パリも本当に気持ちの良い晴天が続いています。バラがあちこちで咲き始め、また今年もバラ園に行こうかと思っています。

今日は、真夏の様に暑く日曜日ということもあり、多くの人がタンクトップにサングラス
でお散歩に出掛けていました。

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さて、先々週のアメリカ旅行の時差も治り、パリモードに戻りました。

何となくいつもアメリカに行って感じるのは、それこそ*行く*というより*帰る*という感覚ですね。

既にアメリカからヨーロッパに移って5年が経ちましたが、20代の一番吸収する時期に5年間過ごしたボストン生活は、今でも大事な宝物です。

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夕日の中のボストンの町。

日本からボストンへ行ったばかりの頃は、多くの*ビックリ!*や*そんなはずでは・・・*というハプニングも続出して大変なこともありましたが、だからこそ、思い入れが深いですね。
色々な経験から、日本では感じることのない多文化や考え方、生き方を学びました。

それらは、きっと今でも海外生活のベースになっているかも知れませんね。

結局、1度海外生活のベースを身に付ければ、国が変わっても基本的にはやるべきことは同じではないかと思います。

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しかし、自分では変化してないと思っても、こうしてヨーロッパの空気に慣れて再びアメリカに戻ると、住んでいた時よりもアメリカ文化を客観的に見ていたり、ああ・・・こういう空気だった・・・とか、自分の中の変化に気がつきます。

それが、普段は気がつかないことだったり、今の自分を逆に見れるので、とても楽しみに行く国です。

大体印象として、今回のボストン、ニューヨークの旅からパリに帰ってきて気がついたことを書いてみようと思います。



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アメリカ

天気:1年を通して青空が多い 
極寒の冬(北海道と同じ緯度で夜はマイナス15度にもなります)でも、太陽が照っている日が多い

コミュニケーション:常に笑顔が多い。お店の店員さんも感じが良い。英語を話せば、勿論問題なし。差別感も少ない。通りを歩いていて笑いかけられることもある。しかし、逆にどこまでが本音なのかを見極めにくい。付き合い方も上辺だけの感じになりやすい。

雰囲気:カラッとした空気と大きな大陸のせいか、人が自由に生活していても窮屈な感じがしない。緑豊か。

休暇の過ごし方:家族や友人と過ごすことが多い。アウトドアにハイキング、カヤック、スポーツをする人も多い。

交通:ボストンは、あまり渋滞などはないが、ニューヨークは大きく人口も多く、建物も果てしなく続く大都会。地下鉄やバス、タクシーなどTime is Money!の国だけあり、発達している。


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パリ

天気:1年の半分以上は曇り空。特に10月ー4月はかなりキツイ!5時には真っ暗。しかし、その分5月ー9月は夜10時半まで明るかったり、暑すぎず、湿気もあまりないのでとても過ごしやすい。

コミュニケーション:何となくみんなブスっとしている・・・・(笑)が、お天気が良くなるとみんなウキウキと歩いている。(単純!でも太陽は大事だと痛感します)フランス語を話さないと、結構厳しい状況・・・
 
お店の対応は、75%がナイスでない。ナイスであればラッキーという感じ。注文も遅いし、ルーズ、仕事で割り切らず、個人的感情や怠惰な性分がそのまま出ている。(日本ではあり得ない!)

郵便局などでは、待つことがなかなか出来ない人種なのか、すぐに文句を言っている。そして、文句でみんな意気投合していたりする。。。。。でも、そういうネガテイブな空気をサラッと流せる術(!?)を身に付ければ問題なし。(生きていく為の知恵(笑))

地区の雰囲気によって、居る人達の階層や雰囲気も異なるので、サン・ジェルマンやマレ地区などお散歩に最高の場所は、オープンカフェも多くとても楽しい。  

雰囲気:曇りが多い為、春以降お天気が良くなると一斉に街が賑わい出す。お散歩する人も週末は溢れんばかり。お天気の通り、フランス人はとても気分屋さん。でも、やはり生活を楽しむセンス、洋服、食事、全てにおいて素敵な感覚がある。

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休暇の過ごし方:家族や友人と過ごすことが多い。メゾン・ド・カンパーニュ(別荘)を持っている家族は自然を楽しみに行く。小旅行。

バカンスは*待っていました~~~!*とばかりにみんなパリから一斉に居なくなるので、シャッターの閉まった家が多く、ガランとした雰囲気になるが、その代わりに凄い数の観光客が来る。1年働いているのは、バカンスの為!というほどみんな待ちに待っている。

交通:案外小さなパリ中をメトロが網羅しているので、どこでも大体30分ー40分で行ける。バスも路線を把握すれば便利だが、遅い・・・でも、景色を楽しみながら目的地に行けるのは楽しい。
私がよく使うラインは、サン・ジェルマンからセーヌ川を抜けてルーブル美術館を通り、オペラ座へ。

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という具合でしょうか。

これに東京を入れるとまた面白いですね。オランダ:アムステルダムを入れると行動範囲は自転車で20分以内、お店の対応は結構失礼!だったりすることもあります。

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運河の多いアムステルダム

それぞれの国事情も違いますが、パリは案外都会に見えて小さいとニューヨークに行って思いました。

東京にパリから行くとやはり2日間は頭の中は外人です!(笑)
電車の中で、あーー今は、こういうものが流行なんだ・・・と浦島花子状態ですね。

でも、服装はパリの方が結構何でも自由に来ているので(お年寄りでもハッキリした色の洋服をよく着ていますね)、日本では派手で浮かないように・・・・気を付けてます。すると、大体黒になるのですが、まあ安全かと。

ということで、国もそうですが、言語について、そしてチェンバロとフォルテピアノの違いについても最近よく考えるので、また次回に!
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~パリ・コンサートのお知らせ~

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アンサンブル Prometheus
(パリを中心に活動する音楽家10人以上のバロックアンサンブルです)

プログラム:

バッハ: ブランデンブルグ協奏曲第3番、第5番

ブックステフーデ:ソナタ イ短調 Op.1 Nr.III

テレマン:パリ カルテット Nr.4

日時:2008年5月27日(火) 20:30より

場所:L`Eglise des Billettes


住所:22 Rue des Archives,75004 Paris

Metro:Hotel de Ville 徒歩2分

チケット:19:30より受付で販売開始します。
      大人:15ユーロ、割引き 10ユーロ 

行きかた:Hotel de Ville駅前のデパートBHVのすぐ裏の教会です。
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ENSEMBLE PROMETHEUS

Mardi 27 Mai 2008 a 20h30

L`Eglise des Billettes(22 Rue des Archives,75004 Paris)
Metro:Hotel de Ville

Program:Bach Brandenburg Concerto No.3,No.5
Buxtehude:Sontate a-moll Op.1 Nr.III
Telemann Tafelmusic,Parisien quartett Nr.4

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