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有名なグランプラス

昨日、ブリュッセルからパリに高速電車タリスで戻ってきました。
梅の花も咲き始め、春を感じさせる良いお天気に恵まれました。

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なんと、1時間20分で国境を越えてパリーブリュッセル間を気軽に行き来することが出来ます。
30分置きに電車も出ているので、とても便利です。

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仙が咲き始めた、バジリカ教会前

さて、2月22日(金)は、ブリュッセルの楽器博物館で2台のフォルテピアノを使用して
コンサートをさせて頂きました。

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モーツァルトのファンだジーとベートーベンのソナタは、Robert Brown氏の作ったWalterのコピーで演奏しました。

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大変繊細な楽器なので、前日にも練習をさせてもらい、タッチや音色に慣れる時間を貰いました。

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そしてショパンの愛したプレイエルというフランス製の1843年のオリジナルのフォルテピアノでは、ショパンのノクターンを演奏しました。

特に初期のフォルテピアノはチェンバロと同じくらい繊細なタッチで、細やかな表情を必要とするため、大変神経を使います。


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ピアノに20年親しんだ後、最近の10年はチェンバロのみに集中していた私にとって、再びこのように歴史的なフォルテピアノを通じてピアノのレパートリーを弾けると言うのは、とても大きな喜びです。

先週、練習させて貰いに行った時は、閉館日の月曜日でしたので、楽器の調律や調整をするおじさんと、どんなオリジナルがここにはあるんですか?と話していたら、じゃあ一緒に行ってちょっと、弾いてみる?
というなんとも嬉しいサプライズ。

初めてモーツァルト時代のオリジナルのフォルテピアノ:シュタインや、べーゼンドルファー、ショパンが弾いたという1830年代のプレイエルを弾かせてもらい、その素晴らしい音色に魅了されました。

ヨーロッパの楽器博物館や個人のコレクター宅には、まだまだこのような素晴らしい名器が沢山保存されています。

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大変美しい音色のプレイエル1843年

これらの楽器に触れることにより、200年、300年前の作曲家が実際に耳にしていた*音*を実際に聞き、楽譜や本では知ることのできない本当の*音*に出会うことができます。

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イースター向けのうさぎのチョコレート。ベルギー1おいしいと言われるピエール・マルコリー二


1台1台がまるで人の様に、違う音色やタッチを持っています。それらに会いに行き、同年代の作曲家の曲を弾いてみて発見することは、何よりも貴重なインフォメーションです。

これからも、色々な楽器に出あって多くの*音色*に触れたいと思っています。

d0070113_23234380.jpg色とりどりのうさぎチョコ!
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パリは、雨続きでしたが、今日は朝から青空の広がる気持ちの良いお天気でした。

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アールヌーボーのスタイルのブリュッセル(ベルギー)楽器博物館

さて、ブリュッセルの楽器博物館にてフォルテピアノのコンサートをさせて頂くことになりました。

チェンバロからフォルテピアノまで多くの名器を保存している楽器博物館では、定期的にコンサートも開催されています。

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日時 2007年 2月22日(金)12:30pm

Mozart:Fantasie d-moll  
モーツァルト:ファンタジー イ短調

Beethoven:Piano sonata opus 31 Nr.1 Tempest
ベートーベン:ピアノ ソナタ *テンペスト*

Chopin:Nocturene c-moll Op.48 Nr 1
ショパン:ノクターン ハ短調

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プレイエル1840年(この楽器は、ブリュッセル楽器博物館にあるものと同じモデルですが、パリ郊外にあります。)

今回は、モーツァルト時代のフォルテピアノ・ワルターモデルのコピー(Robert Brownによる)と、ショパンの愛したフランスのピアノメーカー、プレイエル(Pleyel:1840)のオリジナルという素晴らしい楽器を使わせて頂くことになりました。

プログラムはこの2つのフォルテピアノに合わせて選曲をしました。


ブリュッセルにいらっしゃる方でお時間がありましたら、どうぞお越し下さい。
日本でも、今年はフォルテピアノのコンサートを企画したいと思っています。


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1月のボストンコンサートが終わった後に、フォルテピアニストの友達とボストン郊外にある、
素晴らしいフォルテピアノのコレクションを見に行きました。

このコレクションは、7年前にボストンに住んでいた頃にも訪れた思い出の場所ですが、
再び訪れて、20台ほどにも上るフォルテピアノを1台1台弾かせて頂き、大変感激しました。

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フレデリックさんと奥様2人で始めたコレクションが数十台になり、多くの方々の寄付金により、今では立派なMusuemとなりコンサートが行われたり、一般公開されています。


17世紀、18世紀のはじめに栄えたチェンバロより、18世紀半ばのハイドン、モーツァルト、ベートーベンにより開発されたばかりのフォルテピアノの為に多くの曲が作曲され、ピアノも20世紀初頭まで発展し続けました。

フォルテピアノとは、今のモダンピアノ(黒いヤマハやスタインウェイ)よりも以前の様々な時代の古いピアノの事ですが、今のピアノとは異なる柔らかな、1台1台まるで人の様に個性のあるピアノです。

単に古いピアノと言ってしまえばそれまでですが、1920年以降の産業が発達して大量生産が世界中で始まるまでは、1台1台ピアノも手作りで大切に仕上げられていました。

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Broadmann 1800-1805 Vienne

1795年のモーツァルトがピアノをソナタを作曲し、ピアノが盛んになり始めた頃のウイーン式初期ピアノから1907年の大きなBluthnerのコンサートグランドピアノまでの間のピアノの発展を1台ずつ見て、弾くことができます。

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シューベルトやメンデルスゾーンの時代のウイーン式フォルテピアノの部屋。
ここには、大変貴重なシューベルトの愛したピアノメーカー、Conrad Graf 1828もあります。とてもまろやかなな音と軽やかなタッチです。


大きなメインの部屋を含め、4部屋に分かれて時代ごとにフォルテピアノが所狭しと並べてあります。フレデリックさんの自宅はすぐ横にあるのですが、そこにもまだ修復中のピアノなどがあり、全て数えたら40-50台はあると思います。

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Bosendorfer 1828-1832

今でも、ドイツで製造中の名門ピアノメーカーBosendorferのフォルテピアノ。初期、中期のBosendorferはとても柔らかな素晴らしい音色で、今のピアノとは全く異なる響きです。

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Bosendorfer 1877

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Bosendorferのプレート

そして、ブラームスの曲を弾くのにピッタリのウイーンの製作者Streicherも2台異なった時代のモデルのフォルテピアノがありました。

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Streicher 1846 とその後ろには Pleyel 1845

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Streicher 1868

このように上の2つを見比べてみても、譜面台の装飾や音域も異なり、構造も発展している為、それに伴い音色も1台1台個性があります。


そして、パリのフォルテピアノメーカーである、Erardはリストやドビュッシー、ラベルに愛されました。フランスらしい色や雰囲気を感じさせるフォルテピアノです。

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Erard 1839

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Erard 1877

そして、ショパンの愛したフォルテピアノメーカーである、プレイエル社の1845年のフォルテピアノもありましたが、エラールとは異なる柔らかく包み込まれるような音色で大変魅力的です。
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