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可愛い運が沿いのアムステルダムの家。滞在させてもらった友人宅からの眺めですが、すぐ横にはアムステルダムのホテルオークラがあり、最上階のバーからはアムステルダムが一望できます。

アメリカでチェンバロの基礎を習い、オランダに行き、フランス音楽がどうしても好き!ということでパリまで来てしまいましたが、気ガ付けばそれぞれの土地で言葉や人の性格、古楽の趣味など微妙な差があるかもしれません。

細かく言うと、アメリカ、イギリス(日本と同じく島国なのでヨーロッパの中でも違う趣味があると感じます)、フランス、オランダ、ドイツ、イタリアと言語や習慣が違うように、音楽の趣味も違うと思います。そして、それらはやはり言語とも密接に結びついていると感じます。

d0070113_18445883.gif例えばオランダ人とベルギー人は同じフレミッシュ語を話しますが、アクセントが微妙に違います。どちらもほぼ同じ言語ですが、方言のようにアクセントが違います。

ベルギー人の話すフレミッシュの方がアクセントが軽めでフランス語に近い響きです。
しかし、オランダでは、もっと喉を使って*狼の様に?!*ガホガホと音を立てて話します。

別に偏見でもなく本当にそう聞こえてしまいますが、どの国でも同様に品の良い方が話すと、オランダ語もきれいに聞こえます。

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古い建物を残して内装はモダンなショッピングセンター。アムステルダムのダム広場のすぐ横です。

d0070113_18452376.gif一番分かりやすいのは、フランスからアムステルダムへ行く高速電車タリスの車内放送です。フランスから北へ行けば行くほど、R(アール)の響きがどんどんと深くなっていきます。
日本でも東北へ行くと方言が出てくるのと似ているでしょうか。

フランスから1時間半でベルギー、2時間半ほどでオランダと国をまるで県境のように越えていく気軽さには驚きます。

フランスからベルギー国境を越えた際の車内放送のフランス語は既にベルギー鈍りになっていて、フランス人は田舎っぽいと馬鹿にして真似をしたりしています。

それが、ベルギーからオランダ国境にある駅 Roosendal(ローゼンタール)の巻き舌と言ったら!!凄いことになっています。何回聞いても思わず笑ってしまいます。 

d0070113_18443013.gif絵画でもベルギーの画家はをフランドル派(フレミッシュ)と言いますが、アントワープを中心に栄えたブリューゲルや、ヤン・ファン・エイク、*フランダースの犬*のネロが最後に死んでしまう目の前に飾られているルーベンスが代表的です。

オランダ派はフェルメール、レンブラントなどが挙げられます。レンブラントが実際に住んでいた家・アトリエが美術館として公開されています。興味のある方はこちらへ

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オランダ人の誇る画家、ゴッホ美術館。オランダの農民や日常を描いた初期の作品や浮世絵に影響を受けた作品が沢山あります。国立美術館とアムステルダム音楽院の間にある人気スポットです。興味のある方はこちらへ

d0070113_18461976.gifベルギーも不思議な国で、ブリュッセルは国際色豊かなので英語・フランス語・フレミッシュ語が使われています。道の看板もフランス語とフレミッシュ語の2カ国です。

何だか、看板を見ていてフレミッシュ語では、こういう意味かあ。と勉強できる感じです。
オランダはオランダ語のみなので、ちんぷんかんぷん!?!

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しかし、フレミッシュ色の多い家族ではフレミッシュ語で話し、フランス語は学校で第二の言葉として学んで知っていても話したがらない・・・同様に、フレンチ色の強いベルギー人も同じです。

ベルギーはまさにフランスとドイツとオランダに挟まれているのでこの様なユニークな文化となったのかもしれませんが、オランダも大国に攻められた経験がある為、ドイツ語が話せる人が多くても話したがらない人も居ます。

しかし、フランス語はなぜか話せるとオシャレという傾向があるようで、話したがるようです。同様に英語も*私も俺も話せるぞ~*と言う感じでアムステルダムでは喜んで話してくれます。

それに甘えてオランダ語が全然上達しませんでした・・・・
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みなさんは、オランダというとどの様なイメージでしょうか?
d0070113_203470.gifチューリップ、アンネの日記、レンブランド・・・・などでしょうか。

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そんなイメージを抱いて2年間住んだ後の私のオランダのイメージは

自転車、自転車泥棒(!)大きな人、運河、違法が合法の国、コロッケ、そしてバロック音楽が盛ん・・・・という感じでしょうか。

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d0070113_20104876.gifアムステルダムは、ドイツ、ベルギー、フランスなどの近隣の国に挟まれています。九州くらいの大きさで国土の4分の1は標高が0m以下という稀な土地柄です。

このまま温暖化が進んだら、水没してしまうのではないか!?と心配になってしまいますね。

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ご覧の通り地盤が緩いせいか16世紀などに建てられた古い家は傾いているものが多いです。左の家は右よりに傾いていますね。

d0070113_20112029.gif小さな国なのに平均身長世界一!という大きな人達が住む国。男の人では、身長180cm-2mの人がほとんどではないでしょうか。女の人達も160-180cmは普通ですね。

私の短い足に合った自転車を探すのにも一苦労で、結局自転車屋さんが、1台だけ君に合うのがある・・・と言って持ってきたのは、子供用でしたねえ。(笑) 

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何だか自分の身長が縮んだみたいに、まるで白雪姫の7人の小人みたいに感じることも多々ありました。日本に帰るとキッチンや洗面器の高さまで随分低く感じて、あれ?背が伸びたかな・・・なんて思ってしまいます。

d0070113_2012648.gifオランダ人はみんな逞しい!
雨の日も風の日も・・・嵐の日も・・・・自転車にのって前進あるのみ!すごいです。


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アムステルダム中心のダム広場にある王宮。普段はデン・ハーグにいるオランダ王家も用事でアムステルダムに来ると、ここがオフィシャルな場です。

基本的に交通は路面電車のトラムが便利ですが、車よりもトラムよりも、自転車人口の多い国!その分、空気がきれいな気がしますね。排気ガスが遥かにパリや東京より少なく感じでます。

そして、15世紀に建てられたアムステルダムの町全体をぐるっと囲っていた砦の中の面積が今も町の中心となっています。

その為、昔はほとんどの人が徒歩で生活していたでしょうし、3つのメインの運河が小さな住宅地の合間にも入る組んでいるので、きっと船を活用していたのではないでしょうか。

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市内には165の運河と、1300の橋があるといわれますが運河沿いの風景はアムステルダムならではの雰囲気をかもし出していますね。

今でもほとんど全ての用事は自転車で15分以内の移動距離という何とも便利な環境です。面積で言ったら吉祥寺くらいでしょうか。雰囲気ものほほんとしていますね。
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早いものでアムステルダムからパリに移り2年が経とうとしています。
この間は瞬く間に過ぎていった感じです。

住むまでに10年間毎年通っていたパリに念願かなって引っ越してきたわけですが、やはり1から全て始めて慣れるまでに時間がかかりました。

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かつてレオンハルトが教えていたアムステルダム音楽院(旧スウェーリンク音楽院)
アムステルダムは1年半前にオランダのチェンバリストの巨匠グスタフ・レオンハルトのマスタークラスを受けに行ったきり、訪れていませんでした。

オランダのチェンバロメソードを、2年間みっちりと勉強したのですが、その時には見えなかったオランダの魅力を存分に楽しんだ滞在でした。

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アムステルダム音楽院のすぐ裏にある国立美術館。有名なフェルメールの*ミルクを入れている女性*やレンブラントの名画があります。興味のある方はここへ

昔、アメリカのチェンバロの先生が話していたことを思い出しました。

その当時、モダンピアノを20年弾いていた私がチェンバロに魅かれ勉強し始め、フォルテピアノにも興味があり・・・・どうしよう・・・という心境でした。

その時に、オルガン、クラヴィコード、チェンバロ、フォルテピアノ、モダンピアノを弾きこなすピーター先生がこう言いました。

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同時に3つの場所には住めない。それと同じように、始めは語学も楽器も同時に3つのものをこなすことはできない。

しかし、それぞれの語学、土地、楽器にある程度の時間、密接に関った後にはA・B・Cを行き来することができる。と。

なるほど。とうなずいたものの、実感がありませんでした。

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今、アメリカ、アムステルダム、パリとそれぞれ数年間住んで過去に住んだ場所に戻ると、なるほど住んでいた時の感覚がすぐに戻る。けれども、それに加えてその場所にどっぷりと浸かって居た時には分からなかった魅力が見える・・・・

d0070113_4591637.gifそんな、アムステルダムの昔からあったけれど気がつかなかった魅力を感じた時間でした。
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アムステルダムの中心にある、Beethaninklooster(ベターニンクルースター)という素敵なコンサートホールの元々の建物は、スウェーリンク(1562-1621)がオルガニストであった時代からあったという。
スウェーリンクは即興演奏の大家であり、「アムステルダムのオルフェウス」とあだ名されたほどだった。鍵盤楽曲は70点以上が残っているが、その多くは、1600年頃にアムステルダムで行われた即興演奏と同じようなものだったかもしれないと言われている。

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今は、中をきれいに改装して多くのコンサートを行っている。現実、スウェーリンクがすぐ裏に住んでいたというから、その歴史の長さに驚く。

オランダ郊外で一緒に弾いた歌手のレオノールとオーボエのオリヴィエとのコンサートのシリーズで最後にここで演奏した。音響も良く雰囲気も暖かく、楽しいコンサートとなった。
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オランダでは、毎年王女の日が春にやってくる。
町中がお祭り状態に華やぐ。

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この日だけは誰でも自分の好きなものをバザーの様に、町のありとあらゆる所で好きなものを売ってよいことになっている。前日から、場所とりで、地面に自分の名前をチョークで、落書きのように書く。そして、人々は朝から町へ繰り出す。

日用品、古いレコード、アンティーク食器から、誰が買うの?と思われるぼろぼろの衣服や靴まで並ぶ。ほとんど、1ユーロとか、ほぼ無料に等しい値段で多くのものを手に入れられる。

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それらを、見て町を練り歩くのも楽しい。そして、運河では自家用車のように多くの人が持っている、自家用船で水の上で祝う人たちも見られる。

ダム広場、ミュージアム広場、ライツァプレインなど、広場という広場は屋外ステージが設置され、夜まで音楽を掛け、盛り上がる。そして、何よりもオランダの国の象徴である、オレンジ色の洋服をみんなが着る為、町はオレンジ一色となる。

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掘り出し物で見つけた、ティーポットと、可愛いオーストリア産の食器は毎日愛用している。

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There is a Queen`s day every year in Holland.Only this day, anyone can sell whatever they want on the street.So, people try to get their own place from the day before.We can buy things(clothes,antique chinas,furniture...etc)very cheap.

The city itself becomes a big party place ! People dance and sing on the street until late at night.People also celebrate on their own boat and drink beer,wearing an orange T-shirt.The whole city becomes *Orange*on this day.(the color of Holland the Queen)
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オランダでは、たて続けにヘンデルのオペラを2つ演奏する機会があった。

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1つは、アシスとガラテアをアムステルダムの聖母教会で。

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2つ目は、アルチーナをNew Dutch Academyという歌手のプロダクションとチェンバリスト兼指揮者である、リチャード・イーガーと。


どちらも、長いリハーサルが何週間も続き、少しずつ作り上げていくのだが、特に印象に残っているのは、リチャードの自由さである。

彼は、ヘンデルのメサイアを10回連続公演したり、ヘンデルの慣れっこでもあるようで、アルチーナもほぼ全て暗譜していた。

私は、2台使用されるチェンバロの2つ目をリチャードのチェンバロと向かい合わせに置き、同じパートを弾く。

しかし、ゲネプロ・コンサートの配置は、彼は舞台が見えるが、私は客席側に顔を向け、舞台を背にしている為、今どのようなシーンが舞台で行われているか、歌手を見ることもできない。(この写真では歌手の前にオーケストラがあるのだが、暗くて見えにくいが。)

そんな中、頼りになるのは、リチャードの指揮だけなのだが、勿論、彼が弾いている時は、サインは出せないし、彼は歌手に合わせているので、微妙な時差が生まれる。歌手~リチャード~私というような伝達法である。

しかも、リチャードはヘンデルの和声を熟知して暗譜しているのに加え、その日の感覚によって、自分のテイストを加えて即興する。従って、和声が毎回違う!?

基本的に私は、同じ和声を弾かなければならないが、彼が気分によって変化させれる為、たまに和音がぶつかって一瞬、音が濁ったりするのだが、彼は、あまり気にしない様子。

無事に公演も終わったが、本番3分前まで、チェンバロでタンゴやドビュッシー、ショパンを弾いている、おちゃめなムードメーカーのリチャードの頭の中は、一体どうなってるの?!と今では楽しい思い出となっている。

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アムステルダムの厳かな雰囲気の聖母教会。

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アムステルダムのMuseum van Loonにて。

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オランダで初めてコンサートをしたのは、ファン・ローン美術館という(Museum van Loon)素敵な運河沿いの、個人の美術品収集家の自宅を、現在美術館にしている場所だった。ここには、緑の美しいお庭もあり、建物の中にある*青い部屋*という場所で行われた。

http://www.museumvanloon.nl/english/index_eng.htm

プログラムは全てバッハに揃えて、トラヴェルソとソプラノ歌手と共に、ソロやフルートソナタ、カンタータを組み合わせた。

名前の通り、ブルーのきれいなカーテンや貴重な美術品に囲まれ、当時使用していたチェンバロ(偶然にも青色!)を自宅より運び、行われた。

また、オランダの郊外の町にある、可愛らしい13世紀に作られたというチャペルでも翌年、同じ歌手レオノールとバロックオーボエのオリヴィエと行った。

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チャペルでリハーサルの最中に。
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オランダでは、古楽器が好きな人たちが多く、どこからともなく気軽に人々が聞きにきてくれる。そんな風景から、町に住む人達の暮らしと共に、音楽が自然に馴染んでいることを感じさせる。

今となっては、懐かしいオランダの町並み。また、ふらっと訪ねたくなる。

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オランダで一番古い町と言われるユトレヒト。アムステルダムから電車で20分ほどで、この可愛い町に着く。

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