皆様こんばんは。
2枚のCD録音編集とジャケットなどが90%終わりましたが、残りの最終段階の打ち合わせで毎日パリとやりとりをしています。

問題になっていたチェロのCD『キッチュなお人形さんのジャケット』でなく、ポツダムのサン・スーシー宮殿の昔の地図(多分18世紀の版画だと思います)を背景に差し替えた第2案が今朝届きました。でもこれは、著作権上でも無理なのでは?ということに。

d0070113_0174381.jpg


こちらの方がシックな色合いで歴史を感じる雰囲気。断然、バロック好きな人はこちらを好むだろう…という感じ。パリの古本屋さんや昔の出版物を売っているお店にはよくこんな感じのパリの地図や風景画を見かけます。

レコード会社のDirector,ラファエルとパスカルも

『インパクトに欠けるのから、キッチュなお人形の方がやはり良いのでは?』

確かにそうかも・・・
趣味が悪くても取りあえず目は引く、印象には残る。

でも、ちょっと『大家まさこ みたいな???』そう、あのピンクずくしの・・・

でも、1つの事で4-5人が国を隔てて何となく不調和になっているよりも、誰かが譲ってすっきり企画がまとまるなら、それで良いかな?なんて反対の主張をするだけしましたが(迷惑な人ですね)、時間が経ってそう思いました。これも良い勉強だと思います。

ということで、キッチュなのは承知ですが、まあ始めの

お人形のデザインで良いか?ということになりました。

色はもう少しデザイナーが薄くするようですが。
それにしても、フランス人だから趣味が良さそう・・・というのは大きな間違い!

やはりどの国でも趣味の良い人は良い、品のある人はある、そして逆の例もあるということでしょうか。

d0070113_23252892.jpg

これは、パリで借りていたチェンバロです。
17世紀後期フランス式のチェンバロです。ヴェルサイユ宮殿のオーケストラのチェンバロ奏者だったダングルベールやルイ・クープランを弾くのに最適。
小さい楽器なのに、朝起きて和音をタララ~と弾くだけで、物凄い響き!毎日びっくりする様な名器でした。こんな楽器で5カ月間練習できたのは、本当に感謝でした。

足や鍵盤の周りの彫刻も全部掘ってあります!まるで家具というか芸術品ですね。素晴らしい技術です。録音の時にも手伝って貰ったデイビットの楽器ですが、オリジナルのルッカースを弾いた時に、デイビットの楽器は『限りなくオリジナルのチェンバロに近い』と感じましたね。

それを横で聞いていたデイヴィットに、『勿論あなたのオリジナルだけど』と言って笑いました。

このチェンバロの持ち主は10年以上待ったそうなので、大事な楽器だと思うのですが、『レンタル代なんていらないよ~~っ』て!何て心の広い方!

しかし、17世紀後期限定モデルなのでバッハを弾くには鍵盤がなくて、ずっとゴルトベルクの練習中は、右手も左手も小指は『木』の部分になってしまうので、『コツ!』って音がしていました。(笑)

さて、私のバッハの編集も4回目が終わり95%終わりました。富士山の9合目と言う感じ?

しかし、ここに来て『果たして今までの方向は合っていたのだろうか…』と森の中を手さぐりに歩いて来て、ようやく道が見えたのに、良かったのだろうかと後ろをちょっと振り返る様な?感じがしました。

とにかく自分の耳と感覚、そして自分の中で『こういう音楽ではないか』と信じている感覚のみ全て見えない&触れないもの!!を信じてここまで2カ月作業をしてきました。

しか~~~~し!

この最後の5%をよしと決めてしまえば、もうそれが本当にそのまま世に出てしまうの~~!

っと、ちょっと自信喪失。。。

d0070113_2346354.jpg
全て金具も手作り。自分でデザインして作るそうです。

そんなこんなで、4回目の編集を貰ってから数日寝かしており、最後の最後なので、とただ今3カ月日本語特訓の為に来日しているフランス人のチェンバリストにアドヴァイスを頂くことになりました。

やはり客観的な意見というのも最終段階になったら大事かと思いました。
明日一緒に聞いて、『音の響き』をそのままナチュラルにするか、残響音を足すか、変奏曲の間の『静寂』のタイミングなど細かいことをチェックして貰うことになりました。

彼女は今までに数枚のCDを出していますが、フランスのレコード大賞的なDiapason D`orも先月受賞して、一緒に天ぷらを食べてお祝い!?をしたベテラン。

純粋に音楽を追い求め、生きてきたタイプの正直な人です。なので、取り繕って嘘を言う事もないし、これはダメとはっきりと愛情を持って言ってくれます。

彼女自身、この間賞を取ったCDは、1度レコード会社の上司がやっぱり経費削減であなたのCDカット!と急に言われ、レーベルがなくなってしまったそうです。

しかし録音のみ自分達でして、その後に自分でいくつかのレコード会社に手紙とCDを送って取り扱
ってくれないか?と探してやっとベルギーの会社を見つけたそうです。

そして、何と素晴らしい賞を頂き、技術・編集の面では5点中5点の満点の評価だったそうで、エンジニアと演奏家の2人3脚で一緒にゴールまで練り上げて行ったと言っていました。

私のエンジニアはどうやら今パリでかなり売れっ子なので、まだ29歳なのにフランスを代表するチェンバリストのCDを次々に手掛けている今『のっている』子みたいです。

そのせいか、無名な『けいのCDにこんなに時間を掛けてられないわよ~~!!』っぽいメールが来て、私もその気持ちも分からないでもないけど、仕事は仕事でしょう・・・と。

パリと東京の距離のもどかしさを感じながらちょっと『しょぼ~~ン』としておりました。(笑)

d0070113_233634.jpg


そして、先ほど連絡があり、来週最終的な打ち合わせはSkypeで話す事になりました。

『結果的にはとても良い仕上がりになっていると思うわよ。』と初めてポジテイブな意見。

Merci~~~というか、ちょっとほっとしました。
ちょっと、こんがらがっていた糸がほどけたような。

果たして、自分が良しとする物が他人にどう見えるか、聞こえるかというのは全く分かりませんね。
勿論、共感してもらえたら嬉しいのは確かですが、特に音楽や絵画などは、とにかく自分の世界を追求していくしかないと思います。

その人がひたすら信じ追い求めていけば、それを『嫌い』『分からない』と毛嫌いしていた人も、何だかそれなりに『ふ~~ん。そんなのもあるんだ。』

ちょっぴり心のドアを開けてくれるかもしれません。
何はともあれ、何でも経験してみないと分かりませんね。

きっと次回編集する時には、もっと楽かもしれませんが、かけがいのない経験となりました。

13年の海外生活も今からもう1度やれ!と言われたら、

え~~~っ!!と

思う大変な事も山ほどあると思いますが、嫌な事はほとんど忘れて覚えていませんね。(笑)

でも、それだけエネルギーが必要な事だと思います。
今は、一生の宝だったと思いますが、あれは若かったからできたんでしょ~~なんて思ってしまいます。ふふふ。

今日は、5回目の筋トレ&ヨガで気分転換もしてきました。さて、いつまで続くかな?(笑)

音楽家ほど運動とほど遠い人種も居ないと思いますが(笑)
[PR]
皆様こんばんは。
お正月休みも明けましたね。どんなお正月を過ごされたでしょうか。

バッハのテイク選びが1か月かかって終わり、今度はエンジニアに全ての詳細を書いた楽譜を丸ごとスキャンするか郵送して、Exlsファイルにまとめてメールで送る作業、2枚目のDupor全曲チェロソナタの編集チェックを終え、同時にバッハのジャケット文章(21ページ)の3か国語の翻訳チェックに追われております。ということで、只今3時半!

この間、同じ英語でもアメリカのBroken英語とBritishのきちんとした格式高い英語とは全然印象も違うし、発音や話し方でこちらの【教養】も特に初めて会った人は判断するよねと知人と話していました。

彼は、
イギリス人と話す時はBritishの発音で"Would you like to have a cup of tea?"N.Yでタクシーに乗る時は、思い切りBrokenの"Hey Ma~~n!What`s up?!"ミネソタ州のど田舎の発音、ドイツのど田舎の発音、イヴ・モンタンのフランス語の発音、インド人の英語の発音・・・と話し分けて遊んでいます。
ドラエモンのポケットの様に色々あると便利ですね。

これは、頭よりもどちらかというと耳が良く、パリやボストンに居る5か国語以上をペラペラと話してしまう友人達も普通にできることのようです。

例えば、
①ロシア人の英語=Rが強い、ツの発音が多い、
②フランス人の英語=Hが発音できないから、hungry(空腹)もAngry(怒ってる)もアングリーと同じ発音になってしまったり、イントネーションが全くフランス語のまま英語を話す
③イタリア人の英語=Rの発音が巻き舌
④アメリカ人のフランス語=Rが喉の抜くのでなく、全部英語のRrrrrになっていて、イントネーションも英語の様に抑揚が波の様にバウンスしてますね。

の真似などなど。面白いですよね。真似が上手い人ほど、本当にその言語が話せるので勿論発音が良いわけです。

でも、一番笑えないのは
⑤日本人のフランス語
これは、私も嫌というほど痛感していますが、カタカナ発音になると、まるで通じないことがあります。これは私にとってはジョークにはならないけど、フランス人にとってはジョークになるでしょうね。そう考えると、人をバカにしてはいけませんね。罰が当たりそうです!まあ、発音の癖ということにしましょうか。でも、癖を知ることで改善できるということは、確かですね。

発音&文法改善のためにフランス語レッスンも東京で早速始めることにしました。

余談ですが、この間TVの【徹子の部屋】で西田敏行が【与作】をフランス語風に歌ってみるという場面がありましたが、本当にフランス語に聞こえる!!あれにはかなり受けましたね。

あと、親戚のおばがパリへ来た際に全くフランス語を話さないのに友達に何でも良いから
【新聞くれ】って言えば大丈夫よ。と言われたそう。

しんぶんくれS`il vous plait(お願いします。pleaseの意味)
大笑いして、実際にオシャレなサン・ジェルマンのカフェでコーヒーを頼むときに、ギャルソンが来ておばに【un cafe(アン カフェ しんぶんくれ!)】って言ってみて。と。

挑戦したら、見事にコーヒーが来ましたね!
これは、日本語でも【お願いします】の【おねが】くらい聞けば大体意味が分かるのと同じだと思いますが、受けました。

また、同じラテン系の言語ではフランス語、イタリア語、スペイン語、南米のスペイン語(スペインと表現や発音も違うようです)、ポルトガル語などは、まるで東京、東北、関西のイントネーションの違いと同じような近さではないかと思います。

なので、いつもずるいな~と思います。
フランス人がイタリアへ行くと、なんちゃって語尾をイタリア語風にすると通じているような。

【情報】
Information(英・仏)Informazioni (伊)

【チーズ】
Fromage(仏)Formaggio(伊)

ということで、相変わらず話が脱線していますが、書こうと思ったのは同じ日本語の文章を英訳するにしても、日本語教育の英語とハーバード卒の格式高い英語の差!これは、当たり前ですが凄い違いです。

例えばこの文章です。

①原文:日本語日本に住んでいた幼少のころ、よく【バッハは本当に居たの?】と思うことがあった。

②仏語:Quand j`étais petite, au Japon, je me demandais : « Est-ce que Bach a vraiment existé ? »

③英語:私の翻訳=簡単な単語
When I was young living in Japan, I used to ask myself « Did Bach really exist ? «

④英語:ハーバード卒の英語Growing up studying Bach’s music on the piano in Japan in the twentieth century, I often used to wonder “Who was this ‘Bach’ who lived three hundred years ago in Germany?”

この④を見た時に、ぬお~~~っと思いましたね。
まさか【20世紀に】なんて入れるとわ思わなかったですね。
その後に17世紀のチェンバロが・・・と本文中に出てくるからそうしたのでしょうか。

というか、バッハがドイツ人だったことすら、私は子供の時は知らなく、どこそれ?状態だったと思いますが。

という感じで、1行1行翻訳も違うので面白いですが、さすがに仏語の小さな文章のニュアンスまで分からないので、とにかくネイテイブの人に聞くのが一番確かです。

ということで、そろそろ寝ます。それでは、今年も皆様にとって素晴らしい年になりますよに!
[PR]
今日も快晴の東京です。何と気持ちの良いお天気でしょうか!
ビックリマークを付けたくなりますね。
d0070113_1410619.jpg
この間初めて行った新宿御苑

さて、年末で皆様もおお忙しなのではないでしょうか。

相変わらず、パリとはメールで色々なやり取りをしていますが、友人から今朝メールを見て
危機感を感じてしまいました。

その内容は、

”けい、もうフランス語忘れちゃったの?”

が~~~~~ん。
ひゅるひゅるひゅる~~~~と自信がなくなりますね。(笑)

よ~~く見たら、すごいお馬鹿な間違えをしていました。

d0070113_1494836.jpg


一応フランス語のメールは特に間違いが自分でビックリするくらい多いので2回読み直しますが、それでも間違えていることはしょっちゅう。。。

悲しいが現実、それが今の私の語学力なので、親切な指摘してくれる友達に聞いて覚えるようにしています。

が、

記憶力も遥かに衰えた気が・・・悲しいですね。
女性、男性名詞はいつも同じ単語ばかり引いている気がします。覚えないんですね。

d0070113_1424732.jpg

そして、活用形も。もう1度壁に貼ったりして努力しないといけませんね。
さて、題名を”危険なカタカナ”としたのは、その間違っているメールを読み返してみると、
要するに頭の中がすでに「カタカナで考えている?」
ということで。

なぜか、日本に帰ってくると・・・と日本のせいにしてはいけませんが、
英語の【THE】のTHの音や【RとL】、【VとB】の発音の差を日常で耳にしない、口にしない、おまけに頭の中で鳴る音は段々

「カタカナ」になっていっている気がします。

フランス語の鼻母音の【en】や【on】も全く聞かない、話さないですね。

というのも、昨日間違えた「秋」フランス語でAutomne,英語でautume.
何とatomne と書いてました。これだと「アトム」みたいですね。まだOtomneと書くのも分かりますが、さすがに始めの文字はaというのは覚えているにせよ、スペルミスとは言えないほどの重症?

日本語で au=オの発音という発送はないですが、

英語、フランス語のレストランは【Restaurant】 の同じスペルで、レストのト=auですね。
多くの英語ももともとフランス語からきている物が多い時もあるので、フランス語のスぺルと同じ時もありますが、

d0070113_1492875.jpg

例えば

住所は、英語address,フランス語adresse
【動】オーガナイズ、英語organize, フランス語 organise
「ズ」が英語はZですが、フランス語はSです。

でも名詞の Organisation になると、英語もフランス語も一緒ですが発音は
英:オーガニゼーション、仏:オルガニザシオン

フランス語ののtiの発音は、カタカナの【シ】は、シイとスイの間?みたいな。
カタカナの発音よりも、もっとデリケートな発音なので、【シ】とそのままカタカナの様に発音するとちょっとダサっぽくなります。

録音のテイクを聞いていますが、録音中にエンジニアとのやりとりで私が話している声が少し入ってますが、

ca va? の ヴァは口びるを噛まないといけないのに、全くもってカタカナ発音の【サバ?】としか聞こえません。

おまけに、OUiのウィも本当は口を尖らせてでは唇をかなり横まで広げてィの発音になるのですが、
全くやる気なしの【ウイーウイー】とこれまたカタカナ発音。

まあ、そんな発音を気にしていられる状況でないにしても、日本人が話しているとすぐに分かる発音。
d0070113_141338.jpg


昔、パリで家さがしをしている時に20人以上の大家さんに直接電話をかけましたが、返事が来たのはそのうち3-4件。というのも、発音ですぐに外国人と分かってしまい、お年寄りの大家さんの場合は、日本人のイメージは全くよく分からない=怪しい外国人扱いされるので、返事すら帰ってこないわけです。

私たちも、日本語を話せる外人の方と話すと、アメリカ人みたいにスイングしている話し方や【ら】が【Rrrrrrrr】に巻かれていると、無意識にまだ日本語あまり話せないのかなという印象を受けたりしますが、発音の良さというのは自分が思っている以上に相手に影響を及ぼすかもしれませんね。

ということで、すっかり反省モード。
早速、発音専門のフランス語の学校へ1月~行こうと思います。絵に描いた餅にならなければよいですが・・・
[PR]