チェンバロの装飾 II/La decoration de clavecin II
私のチェンバロはフレミッシュ(オランダ風)なて、今のベルギーにあるアントワープには、16,17世紀に大変盛んになった有名なチェンバロ工房がありました。
彼らのチェンバロを贅沢に装飾する場合は、名画を数多く残した巨匠、ルーベンスや彼の弟子によりチェンバロの蓋の内側や外側を装飾して貰ったものが、今での各地の楽器博物館に残っています。
私のチェンバロも、今はフランスとドイツの国境近くにある街、コルマールにあるルッカスファミリーによって作られたチェンバロのコピーです。このチェンバロは10月に訪れた際に、本物のオリジナルを弾かせて貰いました。(詳細は10月のブログをご覧下さい)
私のチェンバロの装飾も、できたらオリジナルを忠実にコピーした絵にしようと始めは考えていましたが、楽器を見に行く機会がなかなか得られなかったことから、詳細の拡大写真がなくては、画家が模写できないという現実がありました。
その為、では私の好きなモチーフを描いてもらおう!
ということになり、結局オランダ絵画によく用いられるお花のブーケやフルーツ(ぶどう)、本など・・
そしてイタリア絵画で多く用いられた天使、楽器、ワイングラス・・・・などなどのモチーフを入れて描いてもらいました。
この画家の方は、アンテイークの絵画のコピーなども制作したり、修復している為、現代の絵の具を使用してもこのように仕上げれる素晴らしい感覚の持ち主です。
あとは、チェンバロの横の部分に3つのお花のブーケを描いて下さるそうですが、楽しみです。