季節の移り変わり/Le changement de la saison
今日は、ぽかぽか陽気でコートなしでも大丈夫なお天気でした。
嬉しいのと同時にこの季節の移り変わりの中で思わぬ異変が・・・・
いつもの様にチェンバロを弾いてみたら何かがおかしい・・・?
タッチの深さがいつもより浅い気がする・・・
ということで、急に暖かくなったので湿度が下がりやすくなり、ほぼ毎日調律が必要なこの頃です。
チェンバロは小さな部品を除いてほとんどは木でできています。ピアノの様に鉄板は響板には使われていません。
その為、ちょっとした温度や湿度ですぐに弦が緩んだりして調律が狂ってしまう繊細な楽器です今日は、要するに季節の変り目でチェンバロの木全体が変化した為に、鍵盤全体が2ミリほど下がってしまったのだと思います。
こういう時は、チェンバロの下に潜り鍵盤の下の部分にあるネジをくるくると回します。
そうすると、鍵盤自体を0.5ミリ-2ミリくらいの範囲で上下に調整できます。
見えないほどの変化ですが、チェンバロの木も呼吸して四季折々変化しているのを感じます。
また、最近買った加湿器は超音波の最新式なのですが友達のチェンバリストが、パリの水道水はカルキが一杯あるからミネラルウォーターを使わないと部屋中真っ白になってしまうよ!
と教えてくれました。まさか~~~~と思っていたら
ふと気が付いたらTVの画面が白っぽい・・・・拭いてみたら画面が真っ白になっていることがより分かり。。。。
ありえない!こんなにカルキが含まれているなんて。。。
と考えたら飲むのもお風呂に入るのも・・・・一体大丈夫なのか?と考えてしまいました。
でも、ほっておくと32%にまで下がってしまう部屋の湿度を約50%(チェンバロの心地よい湿度)に保つにはほぼ1日中付けておかないといけません。
加湿器もミネラルウォーターにした方がいいのか、考え中です。日本だったらそんな心配しなくていいのに!
by kcembalo
| 2007-04-07 06:20
| チェンバロ/Harpsichord