聖母マリア被昇天の祝日/Le fete de l`Assomption

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ノートルダム大聖堂と、ここがフランスの中心という碑。全てのフランスの距離は、このパリが始まったとされる歴史の長い、この地点から計測されている***

もう1週間前のことになるが、8月15日は聖母マリアが復活し、天に昇ったとされる祝日で、パリの各地の教会ではミサが行われた。

ノートルダム寺院のいくつもの鐘がカランコロンと何回も鳴っているのに誘われ、行ってみた。

ちょうど、ミサの最中であったが、通常よりも溢れ返る人・人・人である。

しかし、大半が祈りに来た人で、入り口周辺は明らかに、観光客が、一体なあに?!という雰囲気で見ている。

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ミサの最中であったが、祭壇の近くのバラ窓が見える所で、厳かな雰囲気の中、優雅なフランス語でのミサをしばらく聞いていた。

ミサの間に弾かれる、オルガンの音色と神父さんなのに、歌手のように、耳にやさしい歌声で聖歌を歌い、そこに集まった何千人の歌がそれに続き、教会内に呼応する。

そして、どこからともなく、聖歌隊の歌が始まった。
明らかに、10代のボーイソプラノの子の歌声は、本当に天使のようである。

ゴシック建築の高い、石作りのアーチを描いた天井と共に、幻想的な響きを生み出す。そして、オルガンの即興演奏が続き、しばし聞き入ってしまった。

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一歩外に出れば、現代に生きる都市に居ながら、教会内では、何世紀にも渡って、人々の祈りと共に常にこうして音楽が生き続いてきた。
まるで、時間が止まったような感覚だった。

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全ての儀式が終わり、外に出ると、祭壇にあったマリア像が多くの神父さん、また教会の関係者の行列の後に続き、運ばれていく。

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そして、教会の脇の奥へと消えていった。また、来年の被昇天の祝日まで眠っているのだろうか。

家に帰ってくると、下の住人も帰ってきたばかりだったので、ノートルダムに居たの?と聞いたら、*そうだよ。じゃあ、また今度の日曜日に*と言われ、別れを継げられた。

きっと、毎週日曜日に、ノートルダムのミサに通っているんだろうなと思ったが、通っている教会がノートルダムというのも、凄いなあ・・・と思ってしまった。

私は、信者ではないけれど、古楽やオルガンが常にミサと関って、多くの曲が生まれてきたことと、たまにミサのオルガンを弾く仕事などで、一通りどのように進行するのかを知っておくのは大事である。オルガンの即興演奏の演奏する長さも、参列する人たちの人数にも寄るし、ミサの前後にオルガンが演奏する。

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勿論、アメリカにもアムステルダムにも教会は沢山あるのだが、特にパリに来て、教会内の美しい絵画や建築、そしてステンドグラスと古い歴史、また、人々が祈り続けてきた場所の雰囲気が、心を静かにしてくれるのが好きで、ふと教会に入ることが多い。

余談だが、ボストンでちょうどオルガンの仕事をした時、ワールドカップでブラジルが優勝した次の日の朝で、偶然、教会のあった地域がブラジル人が多く住んでいた為、お祭り騒ぎになって、広場や道路でサンパを踊っていて、車も通行止め状態で、神父さんが遅刻して、はらはらした思い出がある。今から思うと、とてもアメリカらしい。

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正門の前の数え切れいない彫刻からなる、アーチ***
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by kcembalo | 2006-08-22 07:08 | パリ/Paris