パリ トリオコンサート/le concert de Trio a Paris
パリでは1週間ほど前から雪や氷なども見られる零下の続く寒い日です。
時差も治りましたが、東京に慣れるのに3日掛るのに対して、やはりメンタリティ―も含めてパリに戻りには1週間くらいでしょうか。
段々自分が日本の感覚から普段パリで住んでいる時の感覚に戻るのが体感されて面白かったです。
フランス語は3週間話さないだけで、こんなに忘れるの?
という様に言いたい表現が出てこなかったりしますが、到着2日後にはちびっ子に8時間以上フランス語で教えたお陰で少しずつ戻ったでしょうか。
宿題帳に練習する内容や気をつけるポイント!と書くのですが、お母様達も見る可能性が高く、文法やスペルの間違いはとてもお恥ずかしいのですが、書きながら曖昧だと教えている子たちにスペルを聞いたりして!?なんという先生・・・でも、子供は純粋なので親切に教えてくれますね。みんな笑ってますが。(苦笑)
今日も8時間のレッスンが終わりやれやれ・・・とほっとして戻りカレーうどんを食べてしまいました。
ちなみに持って行ったお弁当はうなぎ弁当!これは、日本から20キロ以上も?!運んだ日本色のお陰で嬉しいですね。今回は29.5キロありましたが、エアーフランスは何も言わずに通してくれました。余談ですが。
さて、時差を治すまでぼ~~っと過ごそう・・・と思っていたら気が付いたら毎日早朝から来週のコンサートのリハーサルが入っていて忙しいのですが、今週末から4日間イタリアのフィレンツェに行ってきます。チェンバロの用事ですので、また写真はUpします。
来週末のコンサートは約1年前の1月に決まって、え~~そんなに先なの?と思っていたらあっという間に約1週間前です。なかなか室内楽というのはソロと違って他2人の呼吸やアーテイキュレーション、表現など合わせないといけないので気を使います。
やはりアンサンブルが上手な人は、自分の弾くパートは4割くらいの神経でささっと弾きながら、残り6割は一緒に演奏する相手の呼吸やテンポ感などを感じることに集中していないといけないと思います。
本当は7(自分の中)対3(外)の割合で物事を見れると微妙な動きや呼吸感も目で見ていなくても、感覚の目でキャッチできるそうです。なかなか、そこまで超越していないのでその逆?自分=8 対 2(外)の割合のような気がするのですが・・・
2人で弾くのも3人で弾くのも大きな違いがあります。また大人数のオーケストラと弾くのも全然違いますね。それもソロで弾くのか伴奏で弾くのかで全然役割が違います。それは、2人、3人、50人と会話するのと同じように違うのだと思います。
と余談が増えましたが、コンサートのお知らせです。伝説のピアニスト、アルフレッド・コルトーさんが創設したエコール・ノルマル音楽院のコルトーホールで演奏できるのは大変光栄なことですが心配が1つ。
あまり響きが多い音響ではないらしいので、私のチェンバロを今回初めてコンサートに使用するのですがきちんと響くだろうか・・・ということです。
この寒さと乾燥で一昨日チェンバロが突然変異?!して、タッチがかなり柔らかくなり鳴らない音まで出た為、急いで構造内を見ましたが、まだ1年前にできたばかりのチェンバロで木が季節によって伸縮しているの起きることです。今週チェンバロ製作者の方に来て頂き、コンサートで問題ないように最終チェックをします。
チェンバロのカバーもまだなかったのですが、ドイツに11月にオーダーして、全然Okと言っていたのに、昨日電話で明日から作ります。忙しかったので遅れました・・・と。でも3日間で仕上げて今週中に送ってくれるそうです。コンサート前日に到着することもありえる?のですが、まあ様子を見ます。
日本ではありえませんが、ヨーロッパではこんなことはしょっちゅうです。チェンバロを3年待ち続けてかなり気は長くなったでしょうか・・・
そういえば、チェンバロの絵を描いて下さった画家のPatrick Marianiさんも今回、初めて彼が仕上げた初チェンバロでのコンサートにいらして下さるのですが、彼の紹介Youtubeができたとのことです。大変興味部会アンテイーク絵画などの修復について見れます。終わりの方に彼の作品例として私のチェンバロも出てきますが、大変光栄なことです。
そのYoutubeはここからどうぞ。
では、皆様もお体にお気をつけて下さい。
by kcembalo
| 2010-01-14 08:12
| コンサート/Concert