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ほっと一息/le repos

昨日は久しぶりに何もなくゆったりと過ごし、スーツケースもほどき、家の掃除や洗濯をして、・・・という感じでOff日を楽しみました。

今朝は9時半から1月のトリオのコンサートのリハーサルがあり、自宅のチェンバロを調律してその後チェンバロの生徒さんが来ました。

気がつくとフリータイムの次のリハーサルやコンサートの練習をしないといけないのですが、さすがに昨日はあまりに長い間あったプレッシャーのコンサートが終わり”頭をからっぽ”にしたかったのでしょうか。ぼっとしていました。

今週は12月日本でのコンサートのリハーサルの為にブリュッセルに行きます。そして、ヴァイオリンのまどかちゃんはその翌日帰国というハードスケジュール。

そういえば、3日前のコンサートもパーカッションの人は3日前にアメリカから戻ってまだ8時間の時差があるのに昨日ブリュッセルに行って夜中3時半に帰宅して5時半に起きてこの電車に乗ってる・・・というので、寝る体制ばっちりの彼にみんなは”そりゃそうだ。”とうなずいてました。

でもリハーサルの時その子が弾いている姿はきびきびと動いていて、とてもそんな状態とは思えないタフな感じ。昔リチャード・クレーダーマン(フランス人の金髪、貴公子タイプの日本でも有名になったポピュラーピアニスト)と一緒に日本に2カ月も居たそうで、片言の日本語いきなり*面倒くさ~~い*なんて言い出して吹き出しましたが。たまに日本語が分かるフランス人が居て油断禁物です!

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南仏アルルで買ったラベンダーの手書き模様のコップと石鹸入れ。セミは南仏の象徴でよくこのようにお土産ものにもなってます。でも、日本のせみとは鳴き方がちょっと違いましたね。

秘密語のように日本語で言いたいことを友達と話していても、実は少し理解されている場合もある?!と思うと怖いですね。帰国すると当たり前ですが日本語は秘密語ではなくなってしまうので、色々と言いたいことも口の中で我慢してるのですが・・・(苦笑)

その他にもコンサート翌朝は5時の電車でパリに帰って朝9時には教えなきゃ・・・という毎週の教える仕事とランダムなコンサートを両立すると、そんな無茶なことが日常茶飯事のようになるようです。

音楽家の生活は確かに定職よりも不定期かもしれません。忙しい時は猛烈に忙しく、暇なときは暇。でも、常に自分を高める目標を持って別にコンサートで弾かなくても自分の為に探求しないといけないな~としばし反省をして最近ゴールドベルク変奏曲を始めました。

本当に奥深くまだまだですが、一生探求できるほどの大曲ですから、何回も人生で弾くのも面白いかもしれませんね。
by kcembalo | 2009-11-24 07:27 | パリ/Paris